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uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

真珠

2015.11.03 03:24


真珠なのだそうだ。



 



どこから聞いてきたのか「お互いに真珠を贈るみたいよ」と妻が言った。



 



真珠かあ。



真珠のネックレスなどを妻に贈るにやぶさかではないが、わたしのほうは、もらってどうなるものかな。装飾品はあまり趣味じゃない。



 



真珠の腕時計なんてのがもしあったとしても、きっと凸凹していて使い難かろう。真珠のデジカメとか、真珠の万年筆とか、真珠のスポーツカーとか・・・ああ、とにかく食指が動かん。



 



強いて言えば、真珠のネクタイピントかカフスボタンくらいか。しかしどのみち、ほとんど使わないしな。



よっし、真珠を買ったつもりで、なんかうまいもん食おう。



 



 



そんなこと話しながらヌクヌクしたファンヒーターの前で横になっていたら、眠たくなってしまった。



 



妻はと見れば、正座してテレビドラマを観ている。おもしろいテレビのときは正座して観るのが彼女流。



 



ウトウトとテレビを観たり寝てみたり、わたしには筋がなんにもわからない。



 



次に目覚めたときはテレビが消えていた。



妻は・・・妻も寝ていた。こちらに頭をむけスヤスヤと。どこから持ってきたのか、ケットを足にかけて。



 



こんな感じで30年。



わたしが27歳、妻が22歳の文化の日に結婚した。



真珠婚式だそうだ。



 



おめでとうを言う前に、こんな男と30年、ありがとう。