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uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

心のご飯

2017.02.16 21:20


 本の資料を集めていた。

 もっとも資料とはいっても、自分がもらったメールやメッセージや過去のエッセイなんだけど。



 その中の一つ、メールを見つけた。

 ある講演会での参加者さんの感想を教えてくださったメールだった。





 その感想のひとつに



 「昨日まで死を考えていましたが、大好きな先生の講演を聞いてからでもいいと思って来ました。死ぬことはやめて生きてみます」と書かれていた。



 



 きっと、這うようにして会場にきてくれたのだろう。



 わたしのモノカキとしての価値は、それだけでいい。



 死ぬことをやめてくれた人が一人いた。それだけでいい。



 生きてみようと思ってくれただけでいい。



 しかし、誓って言うが、わたしの言葉には人生訓も啓発も、なにもない。

 わたし自身が、いまでも自信のないままのオトコなのだから、そういう言葉を持っていない。



 そんなわたしの言葉は、特効薬なんかじゃない。その場しのぎのカゼ薬。



 





 





 だから、

 もしかしたら、



 生きてみようと誓ったその人は、この先また苦しむことがあるかもしれない。






 今日、嬉しさで心がいっぱいになったとしても、



 また明日には心が空っぽになって、せつなくなるかもしれないから。

 




 そんなとき、苦しむ自分を責めないでくれたらいい。



 死なないと誓っていながら、死にたくなる自分を責めないでいてくれたらいい。



 



 そんなとき、不幸を感じる自分を責めないでほしい。



 ダメな人だと思わないでほしい。



 



 心に入る幸せは、ゴハンと同じなんだ。



 どんなにいっぱい食べて満腹になっても、明日になればお腹は減るもの。




 




 これから先は、  



 苦しんでいるあなたを相手に説教する人のことは、ほっとこ。 



 弱っているあなたに「死ね!」と罵る人のことは、ほっとこ。



 「気合を入れろ!」とあなたに命令する人のことは、ほっとこ。





 いちばん大事な自分を守ろう。

 生きる価値だの資格だの、そんなややしいことは、あとから考えて付け足してもじゅうぶん間に合うから。