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有情のようにエネルギー感覚に目覚めましょう・止観トレーニング

2019.08.30 11:30

目に空を映す塩辛蜻蛉かな  高資  

トンボのメガネは~~♬と歌われますが 色眼鏡で事象を見るのは人間の方。 複眼の眼は全体を見渡し見届ける目となるのでしょうね。フィルターを外して物事を観る力を養いたいものです。

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言葉を持たない有情はすべてを気配で察知します。

私たちも本来察知能力があったのですが 左脳支配の生き方の中でそんなエネルギー感覚を眠らしてしまいました。

エネルギー感覚に目覚めるトレーニングを紹介します。


エネルギー(気運)感覚に目覚めましょう 【止観トレーニング】

エネルギーの流れは 目で見たり、手で触って分かるものではありません。エネルギーを感じるためには「弛緩した集中」が必要です。

「弛緩した集中」は呼吸に意識を向けることで得ることができます。

息を吸うときは交感神経が働き、吐くときは副交感神経が働きます。

口から糸を吐くようにゆっくり・長く吐ききると 息は吸う意識なしに入ってきます。

吐く息を大事にし、吐く息に意識を向けていると 深いリラックスに誘われます。吐く息のことを「呼気」(こき)といいます。つまり、「気を呼ぶ」ということです。この言葉には、息を吐くことで、新しい気を体の中に呼び込むという意味が込められています。

 

深いリラックス状態は、ストレスを減少させ、血流を増大させ、免疫反応を高め、体と心を統合し、より高次の意識へと超越させてくれる力を持っています。  

 

緊張がほぐれていて 意識が一点に留まっている状態で 普段使っている感覚とは異なる 新しい感覚が目覚め エネルギーの流れを感じることができます。

外部に向った意識を内部に向け 五感と思考と感情を鎮め 深い集中(トランス状態)を通して気運を体感することになります。

止観トレーニングは 私たちの体で一番敏感な手を使って始めます。

手のエネルギー感覚が甦ると 他の身体部分も気運を感じるのが容易になります。

新しい感覚なので 最初は簡単にできませんが ゆっくり、続けて繰り返していると 誰もが気を感じることができます。

僅かな気の感覚も大切にしてください。

疑ったり否定すれば 気の感覚は無いものになります。

トレーニング方法A

①拍手をしたり、手をこすったり振ったりして 手の感覚を目覚めさせます。

②胡坐姿勢になって身体と心をリラックスさせ、首と肩の力を抜きます。

③息を深く吸い込んで 吐き出しながら 吐く息とともに身体に残っている緊張を緩めていきます。

④両手をゆっくり胸の前に持ち上げ、掌を合わせます。

手から感じられる微妙な感覚に集中します。

熱感とともに てのひらの脈を 感じることができます。

⑤両手を5~10㎝広げて 意識を手に集中します。肩、腕、手首、手から力を抜きます。両手が浮いているように感じられます。

⑥両手をイメージで広げたり近づけたりしながら手に集中します。

手と手の間に集中してください。「弱くピリピリする感じ」、「磁石のように重く、両掌が引っ張られたり、反発したりする感じ」もあります。

あるいは「手がお湯の中でゆっくり動いているような 感じに」なったりします。これが気の感じです。

⑦両手の間の感じがはっきりしてきたら、両掌の間を もっと大きく広げたり狭めたりしましょう。両手の間が広がっても 気の感じは消えず、もっと大きくなります。

⑧ゆっくり手のひらを上に向けて 膝の上に降ろします。

⑨「手のひらを上に向けた両手」に気を感じながら 吸う息とともにゆっくり胸の高さまで上げます。

⑩胸の高さになると手のひらを下に向け、ゆっくりと 気を感じながら吐く息とともに降ろします。

⑪自分のペースで繰り返します。

⑫脳波がα波になり 身体と心が弛緩して 楽で澄んだ意識の状態になります。

トレーニング法B

胡坐をかいて座り,身体を左右に振って 会陰が床につくようにします。

目を閉じて 頭のてっぺん百会から 宇宙の清いエネルギーが入ってくるのをイメージし 各チャクラを通り 会陰までエネルギーの柱が立つとイメージしてください。

両手をゆっくりと肩の高さに持ち上げます。

手の平を向かい合わせましょう。手の平の間は10センチくらいあけます。両手に集中しましょう。指先を感じてみます。

脈打つ感じ、ピリピリする感じなどがあるでしょうか。

その感じを掌全体に広げることができるでしょうか。

 

掌全体で脈打つ感じ、ピリピリ感、エネルギー感覚が感じられれ ば、うなずくことで教えてください。

少しの感じでも 感じていると受け取れば その実感は強くなってゆきます。両手のひらの間を広げたり狭めたりします。

吐く息とともに広げ、吸う息とともに狭めます。

ゆったりと広げ・・・・・・・・ゆっくりと狭めます・・・・・

広げ、狭め、吸って、吐いて・・・・・

 

手の平の感覚に集中しながら自分のペースで続けます。

手の平の間の感覚はあるでしょうか。

まるで磁石のように引っ張られたり、反発する感じ、温かい感じ、フワフワした感じ、全てエネルギーの感覚です。

私たちの体にはいつもエネルギーが流れています。

 

ただ私たちが意識していないだけです。

私たちの生命エネルギーを「気」と言います。

心を集中すればだれでも気運を感じることができます。

  

エネルギーの集中瞑想は心を集中してエネルギーを感じることにより 考えと感情を止めます。

考えがなくなると脳波は安定し、心が平和になって、脳の集中力が高くなります。

脳波が下がって深い意識になります。

ゆっくりと手を膝の上に降ろし 深く息を吸って吐きます。

奇跡の脳」の著者ジル・ボルト・ティラーさん(左脳出血から立ち直った 神経細胞学者)は 人間の脳は左脳が鎮まるとき「人生の思い出から切り離され、 神の恵みのような感覚に浸り、心が和んでいきました。」「意識は悟りの感覚、あるいは意識と融合して『ひとつになる』ところまで高まっていきました。」「心地よいのです。」と語ります。

考えと感情が止まることは 左脳が鎮まることを意味します。

止観トレーニングを続けていると 両手を開こうとしなくても両手に意識を集中しているだけで その間に気運が流れ込み、両手を押し広げる感じを味わったりします。

気運に乗る心地よさをぜひご体験下さい。

空蝉に残る光の欠片かな  五島高資

朝の陽やまだ羽の透くきりぎりす  高資

羽化に透く命さみどりきりぎりす  高資