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ZIPANG-6 TOKIO 2020 讃岐國分寺とは!(その2)

2021.12.10 12:15


四国で唯一、国の特別史跡に指定!


讃岐國分寺とは


「天下の諸国に七重の塔を建立し、金光明最勝王経と妙法蓮華経を書写させよ。この寺は“国の華”であるから、必ず良い場所を選んで建立し、末永く尊びなさい。」
聖武天皇 天平十三(741)年二月十四日「国分寺建立の詔」 

出典:『続日本記』『類聚三代格』


讃岐國分寺は聖武天皇の勅願により、国家の平和と国民の幸福を願って、全国に建立された国分寺のひとつです。律令体制の崩壊に伴い衰退しますが、鎌倉時代に復興され、中世以降は四国八十八ヶ所霊場の札所として、絶やすこと無く法灯を今日まで伝え続けています。現在は京都・御室仁和寺を本山とする古義真言宗御室派に属します。


ご本尊 十一面千手観世音菩薩

ご真言 おん ばさら たらま きりく

宗 派 真言宗御室派


特別史跡


貴重な創建当時の遺構をよく留めることから、境内の全域および周縁の土地が、四国で唯一、国の特別史跡に指定されています。

国の特別史跡とは、文部科学大臣によって指定された史跡のうち、特に重要なものとみなされ、日本文化の象徴と評価されるもののことです。

代表的なものに、三内丸山遺跡、吉野ケ里遺跡、石舞台古墳、平城宮跡、姫路城跡などがあり、2019年現在、日本全体で62件、四国では讃岐國分寺が唯一の存在となっています。


創建当時の礎石がよく保存されており、それから判明している当初の金堂は実測間口(東西)十四間、奥行(南北)七間(天平尺)の大堂であり、現存する建物としては奈良の唐招提寺の金堂とほぼ同規模です。


礎石から推定される七重塔の高さは、現在の日本一の高さである東寺五重塔よりも高かったと考えられています。


国指定重要文化財 

当山は日本国政府が指定した重要文化財を三件保有します。


境内のご案内

讃岐國分寺 境内MAP


願掛け大師




本尊:


国の重要文化財。いわゆる丈六の立像であり、腕を除く本体部分をケヤキの一木から彫り出しています。実測5.7mの巨像であり、木製の仏像としては四国随一の大きさを誇ります(この画像は御前立仏です)。 時代は平安時代と考えられ、容貌はすこぶる温顔優美にして、寺伝では行基菩薩の御作、弘法大師により修理されたと伝えられます。

本堂内陣の須弥壇上で、初代高松藩主松平頼重公の寄進による大厨子内に秘仏として安置され、御開帳は六十年に一度です(次回は2040年)。


本堂:


国の重要文化財。鎌倉時代中期の再建と考えられ、創建時に講堂があった場所に、講堂跡の礎石をそのまま利用して建てられています。九間四面(廻縁を入れれば十一間四面)の規模を有し、本瓦葺単層屋根入母屋造りで、組物は和様出組、軒は二重繁垂木(本垂木)で、堂内は、内陣と外陣に分かれ、内陣は鏡天井、外陣は格天井となっています。


大師堂


昭和初期に建立された鉄筋コンクリート造の多宝塔形式の大師堂です。中に安置する弘法大師像は旧大師堂から移されたものです。半地下構造の三階建てで、初層には納骨堂と千体地蔵をお祀りしています。


釣鐘:


無記銘ながら、その古い形式的特徴から、奈良時代の鋳造と考えられており、当山で最も古い文化財です。

国の重要文化財です。無記銘ながら、その古い形式的特徴から、奈良時代の鋳造と考えられており、当山で最も古い文化財です。


この鐘には次のような伝説と実説があります。

《伝説》

昔、安原郡百々渕(どどがふち:現在の塩江町)に大蛇が住み、近隣の住民を悩ませていた所、弓矢の名人別次八郎が、当山、千手観音に「一矢当たれば千矢の霊験あれ」と祈願し、大蛇を見事退治した所、大蛇がこの鐘を冠っていたということです。

竜神の夢告により、この鐘は当山に奉納されることとなったと伝わります。


《実説》

江戸時代・慶長十四年二月二日、高松藩主生駒一正公が参詣の折に、この鐘の音の美しさをいたく気に入り、「朝夕の時の鐘に」と城に持ち帰った所、鐘は少しもならず、城内外に怪異が広まり、疫病が流行、一正公も病床に伏すこととなりました。

毎夜、鐘が一正公の夢枕に立ち「国分寺へいぬ いぬ(帰るの古語)」と泣いたということです。
これは鐘の祟りに相違ないと恐れられ、同年三月十四日に返されました。

この時に作られた歌が「鐘がものいうた 国分の鐘が もとの国分へ いぬ(帰るの古語)というた」というものです。

寺にはこれが事実であったことを示す当時の証文が現在も残されています。


仁王門


現在、メインとなる山門であり、創建当時の中門があったと推定される位置に建てられています。建立時期は本堂と同じく鎌倉時代と考えられ、門を守る仁王像は二体は寺伝では運慶の子、湛慶の作と伝えられています。


大日如来堂


江戸時代安永七年に大師堂として建てられたお堂で、現在製作中の大日如来像をお祀りする予定です。


千体地蔵堂


追善供養のために奉納されたお地蔵様を安置しています。


閻魔堂


死者の罪を裁くと言われる閻魔様をお祀りしています。


弁財天像


県内の代表的な寺社によって構成される讃岐七福神のうち、当山は弁財天をおまつりしています。弁財天は水の神様であることから、池の中にお祀りしており、美と金運、芸事の上達にもご利益があるとされます。


良縁社


良縁成就:夫婦円満にご利益がある、愛染明王を本地仏とする神様をお祀りしています。


延命地蔵尊


片足を横にし、片足をふみ下ろした地蔵さまを特に延命地蔵と呼び、健康長寿にご利益があります。


水かけ地蔵


水をかけて供養することでお地蔵様の救いを求めます。


春日神社


もともと村落内でお祀りされていたお社を境内に移設した鎮守様です。


ミニ八十八ヶ所巡り


もともとは近隣の里山にあったものを、昭和初期、国分寺の境内に移設したものです。一巡すれば、四国八十八ヶ所をすべて回ったことに準ずる功徳が得られます。


境内全域にほぼ段差がなく車椅子で全てお参りできます。
*個別お堂の参拝には段差があります。ご注意ください。


ZIPANG-6 TOKIO 2020
仏像造りに参加することによる功徳とは・・・!【讃岐国分寺】(その1)

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鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(敬称略)

讃岐国分寺 〒769-0102 香川県高松市国分寺町国分2065番地 電話:087-874-0033



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



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