どうやって決める?ターゲットとコンセプトの決め方
どうやって決める?ターゲットとコンセプトの決め方
ホームページを制作する前には、あらかじめ「ターゲットとコンセプト」を決め、それからコンテンツやデザインを考えます。
例えば、会計事務所のホームページだとすると、「父親から2代目を受け継いだ若い社長」をターゲットにした場合、ピンクを基調色とした可愛いデザインは合いませんねぇ。また、「割安な顧問料」をコンセプトとしている場合、落ち着いた雰囲気では高級感が出て逆効果です。
このように、ターゲットを絞りコンセプトを決めることは、コンテンツやデザインに統一感を持たすことができるので、インパクトが生まれます。
【著者プロフィール】
株式会社アクセスアップ/富井清和
1998年東京都千代田区でITベンチャーを起業。金融機関・放送局・大手電機メーカーを含む約1,500社にも及ぶWebシステム開発に携わる。 主にSEO対策を目的としたコンテンツ作りとページ構成を得意とする。
日頃の業務のかたわらで、船井総研との共同セミナー講師、東京税理士会や杉並区中小企業診断士会への技術研修。杉並区商工会議所や武蔵野青年会議所等でセミナー講師を務めホームページの集客方法について語っている。
ターゲットとは?
ターゲット (Target) は、「標的」を意味する言葉。
こういう人にサービスを利用して欲しい!と、「こういう人」と特定することです。
より具体的には、年齢・性別・職業・年収・居住地・家族構成・悩み・行動パターンなど、様々な属性情報からユーザーを特定し、どの層を対象とするかを考えていきます。
埼玉県春日部市の自動車ガラス交換店「ジャパンオートガラス様」には、当初ホームページ立ち上げ時には、対応できない地域に住むお客さんからフリーダイヤルを利用した問い合わせがあったとか。また、トラックやマイクロバスなど対応できない車種の依頼もあり、効率が悪かったそうです。
そこで、トヨタ車や日産車などメーカーを絞り、お店の所在地を明確にしたことで、受付の効率と成約率がアップしたそうです。
【ターゲットの決め方】
- 既存客の声を聞く
- 問い合わせ内容から判断する
- 市場調査を行う
- 行政機関の白書を見る
- Yahoo知恵袋・教えて!gooなどのお悩み相談サイトを活用する
- よく使われるキーワードを参考にする
コンセプトとは?
コンセプト (concept) は、概念・発想・構想を意味する言葉。
日本においては「ブレのない一貫した考え方」だと言われています。
例えば中古車販売店の場合だと、車にはセダンやワゴンなどの普通車から、バンやトラックなどの商用車。外車や旧車まで種類は様々です。どんなジャンルでも扱っているとなるとインパクトを打ち出しにくくなってしまい、大手ディーラーような中古車販売店だと、品揃えにかなりの資金も必要です。
埼玉県さいたま市の「オートガレージ122様」は、「福祉車両専門店ウェルファーレ・サポート」という品揃えの特徴を明確に打ち出したお店をやられています。
ここは、コンセプトを福祉車両に絞ったことで、程度の良い中古車を探している人や、こだわりの特殊機能を探す人に向けた専門店ができました。
このようにニッチなマーケットへアプローチできるのも、コンセプトで差別化できるネットの魅力です。
【コンセプトの決め方】
- アイディアを徹底的に出す
- 一言で言えるキャッチフレーズを考える
- 具体的な会社のイメージを作る
- 1~3を繰り返す
さいごに
如何でしたか?
今日は、「どうやって決める?ターゲットとコンセプトの決め方」と題してお送りしてきました。
ホームページ制作には必ず目的があります。
集客や商品販売、知名度アップなど。色々ですが、伝えたい情報を伝えるためには、ターゲットとコンセプトを明確にする事が必要です。
これがあると、それぞれの作業の方向性にブレがなくなり、完成~運用まで一貫した仕事ができるようになるのでおススメです。