トランペットアンサンブル講習会(2022年スタート)の内容が決定しました
先日もこのブログでご紹介しましたトランペット講習会が教室側の許可がおりまして、正式に実施されることになりました。
レッスンで生徒さんと2重奏をする機会が多いのですが、出だしの合図、いわゆるアインザッツの出し方に悩む方がたくさんいらっしゃるのだな、と以前から感じていて、それだったらいくつものパターンのアインザッツをまとめて解説したほうがわかりやすいのでは、と思ったのが講習会を開こうと思ったきっかけのひとつです。
その後、生徒さんからトランペットアンサンブルをやってみたいとご提案を受けて教室で個人レッスンをされている方に声をかけ、実施したことで、より具体的にこの講習会を開催してみたいと思うようになりました。
生徒さんの多くは吹奏楽やオーケストラに所属されている方で、そうした方は演奏する場に指揮者がいて、その指揮者は指導者的存在になることが多いですし、パートやセクションに指導する人が来てアドバイスを受けるなど、楽団に所属していると何かと受け身の姿勢で成立してしまう傾向にあります。部活動は言うまでもなくほぼすべての学校がこの状況です。
しかしアンサンブルは本来、参加した人たちだけで作品を作り上げるわけで、演奏者が指揮者の役割も指導者の役割もこなすので、出だしの合図であるアインザッツや、ハーモニーの作り方など技術的な面も、曲を完成させるための発言や提案などすべてを担うことになります。
これが意外にやってみると難しい。難しいからできる人(前に出るのが好きな人)が一手に引き受けてしまったり、年長者や音大出身の人など、アンサンブルの中で発言権が強い人と、楽団の練習と同じように完全受け身になる人が生まれやすくなるのです。まさに日本社会の縮図。
こうやって昭和な日本社会構造でアンサンブルするのも良いのかもしれませんが、本当は参加者全員の魅力をぶつけ合って作り出す音楽のほうが絶対アクティブで楽しいのです。そうした音楽本来の持っている魅力を伝えたい、という思いも今回の講習会には込められています。
来年1月から月1回程度の間隔でテーマを変えて開催していく予定です。日程は都合により現時点では決められず、前月の22日くらいに決定、公開、募集開始をする流れになります。
どのような内容の講習会か、その他詳細はぜひ会場でもありますプレスト音楽教室のホームページをご覧ください↓↓
このブログでも少しずつ紹介してまいります。
荻原明(おぎわらあきら)