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外側縦アーチ

2021.12.07 14:00


足部のアーチは3つあります。

内側縦アーチ いわゆる土踏まず

外側縦アーチ わかりにくいですが外側に小さくついています。

横アーチ  足の肉球の手前に横に伸びたアーチ


今回はこの中で1番地味な外側縦アーチお話を。

位置的には赤の斜線部。

足の外側についています。


この外側縦アーチを形成しているのが立方骨です。

手前側の外側縦アーチのあたりに位置しています。

この立方骨は、足の外側を支えるのはもちろん、土踏まずや横アーチとも繋がって

いるというところが重要なポイントです。


つまり、立方骨の位置が変わると、外側縦アーチ・内側縦アーチ・横アーチと足を

形成するすべてのアーチに影響が及ぶということなんです。


ですから、外側縦アーチが機能しないということは、足部にとって大きなアドバン

テージになるのです。


ではなぜ外側縦アーチは下降するのでしょうか?



その原因としては、


①外側に体重をかける癖が強い

O脚やハイアーチまた、捻挫癖のある方に多くみられます。

②内側縦アーチの低下

外に体重がかかっているのなら、外側縦アーチが低下するのはわかりやすいですが、

土踏まずが低下しても外側縦アーチは低下してしまいます。


土踏まずが低下することで、踵の骨が外に出て、その影響で外側縦アーチも低下し

てしまいます。



このように、外側縦アーチまたは立方骨が低下することは、外側に体重をかけや

すい人、逆に内側に体重をかけやすい人、どちらにとっても都合が悪いんですね。



外側荷重の人は、青のO脚ラインの体重移動となり、ねじれの大きい歩き方で、捻挫

の危険性も出てきます。


内側荷重の人は、緑の扁平足ラインの体重移動になり、外反母趾や足底筋膜炎などの

危険性がでてきます。


 

外側縦アーチの大きな役割は、青ラインや、緑ラインの体重移動にならないように、

接地時のエネルギーをしっかりと足の外側で受け止めて、衝撃吸収やバネのある内側

にもっていく、赤ラインの体重移動を促すことにあります。

こちらの画像を見てわかるように、内側縦アーチアーチや横アーチ部は大きな空洞

になっているのがわかると思いますが、それに比べると外側縦アーチの隙間は少し

しかありません。

これは衝撃吸収よりも、体が外に逃げないようにしっかりと支えるように働くため

です。


外側縦アーチの役割はもうひとつあります。


それは足趾を使いやすくすることです。

特に第4趾、第5趾に影響を及ぼします。



上の画像のように、よく小指だけ地面に接地していない人が多いですが、これは外

側縦アーチが上手く働いていない場合が多いです。


立方骨を正しい位置に導いてあげると、5本の指でしっかりと立つことができます。


親指は力強く身体を支持し、残りの4本は体重を中心に持ってくるように調整する

機能を担っています。

外側縦アーチが正しい位置におかれていないと、足趾にしっかりと力が入れられず

バランスがとりにくいため、踵に体重をのせることでバランスをとるようになります。


これでは指先までしっかりと力が伝わらず、推進力も出ませんし、外反母趾などの危

険性も出てきます。

また、浮き指の大きな原因にもなります。


人間の足。


中足部で地面に接地しているのは外側だけです。


ですから、この小さな接地面積で身体全体を支える「外側縦アーチ」はとても重要

なんです。


なかなか注目されていませんが、立方骨を正しい置くことは足全体のバランスに大

きく関わってきます。



正しい位置に体重をかけれるようになれば、結構スイスイ問題は解決すると思い

ます。


そのポイントの1つが、外側縦アーチだったりします。