Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

サメとゾンビと空伏空人

映画『SEX発電』

2021.12.07 19:07

 か、書きたくね~~~~!!!! って思ってたんですけど、「観たんだから書けよ」と言われたので書きますよ。U-NEXTくんが「スパイダーマンと同じぐらい定番人気作だよ!」とオススメしてきた映画。U-NEXTくんはなんかよく分からん奇妙な低予算映画だったり珍作を勧めてくるし、あとエロいのをよく勧めてくるんだけど、今回はその複合作と言うべきものだろう。ちなみに『最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション~』もU-NEXTオススメ映画だ。ちんこ博物館に人間のちんちんを展示したいんだ!

 80年代のエネルギー危機により、動力が原始時代に戻ってしまった21世紀。車はあるけどガソリンはないので自転車で引っ張ったり、電車を牛に引かせたりしている。『原始家族フリント・ストーン』みたいなものだ。
 テレビはあるけど映らないから、頭の中にある「昔観たテレビの映像」をテレビを眺めながら思いだすなんとも悲しい世界だから、どこの国も「新たなエネルギー」を開発させるべく奮起していた。そんな中、イタリアの発明家がたどり着いたのは、『SEXによる発電』であった! DLsiteへの誘導じゃないから安心してね。

 一応作中設定としては「人は興奮すると乳首やら内股やらから電気を発する」という人間体内電気を活用した発電。ということになってるんだけど、中盤からは明らかにピストン運動の加速がそのまま電気エネルギーに変わっている。ジョジョも設定がすぐ変わるし、そういうものだと受け入れましょう。
 この映画、妙に道徳心があるから「セックス発電の実験をするために淫乱と絶倫を用意したけれどもふたりに強制させるのではなく、あくまでも『同意のもと、ふたりは愛し合ってやりました』という体をつくろうと必死こむ」んだけど、同時に倫理観はまるでないので「ふたりを集めるために普通に車で轢くし、邪魔な家族は一生車椅子生活にする」。

 同時に、狂っているのはセックス発電を考案した発明家だけなので性に対する感情はあくまでも一般的で、このふざけたタイトルのわりにはちゃんと「愛」の話をしてくる。それはそれとして、性に奔放な脳みそすっからかんの金髪女が廊下を半裸ではしって男を襲う。

 一応SF作品としての体を保とうとしつつ、同時に「エロいの観たいんだよね。分かってる!」とサービスシーンは欠かさないとても偉い映画である。
 まあ前半の淫乱と絶倫が相思相愛になってひっつくまで待つシーンはわりと長ったらしいなと思うところはあったけれども、後半にある「愛し合ってもファックはやらん」という、「愛情」と「性欲」は同視できるの? という疑問点に必要な要素ではあったから仕方ないかもしれないね。中学生男子は好きな子だとヌケないんだ。
 ちょっとマジメなことを考えているかもしれないけれども、いやでも「セックスで発電だぜ?」ってマジメに考えると馬鹿を見そうなそんな感じの、結構良い映画だったかもしれない。多分もっと別の発電方法はあると思うんだ。