歴史の思考@中3社会
中3の子たちが、歴史ができなかったというので、
テスト前なのでやっていたのですが、
なんとも不器用というか、下手だな・・と。
ー「でさ、第二次世界大戦って何故起こったの?」
「ポーランド侵攻。」
ー「いや、そうじゃなくてさ。なんで
ポーランド侵攻が原因なの?
というか、ポーランド侵攻って何?
そしてそもそも何故ドイツはポーランド攻めたの?
何故そこを攻めたからって世界大戦が起きるの?」
「え・・・?」
ー「勉強には分かるっていうのが大切だろ?
言葉だけ知ってても質問に答えられないならば
それは身についているとは言えないんじゃないの?
疑問を持たなすぎだし、調べなさすぎだし、
読まなすぎなんだと思うよ。」
ー「大人になって忘れるような勉強をするなよ。
本来勉強って分かれば分かるほど楽しいもんだろ?
ちょっとこのブログ読んでみ?」
「ポーランド侵攻って、イギリスフランスの
ポーランドとの安全保障条約が結ばれていて、
そこにドイツが踏み込んだから戦争になったんだ。」
「ロシアとは前もって独ソ不可侵条約を結んでたから、
挟み撃ちを避けられたんだね。」
「え、ヒトラーって戦争終結直前に自殺してたんだ!」
ー「こういう情報って関係ないと思うだろ?
でも、その知識を持って問題集を見てみ?
まるで見え方が違うはずなんだよ。
目の前の知識をそのまま受け取るのは勉強ではない。
周辺的な理解まで拾ってストーリー化するから
分かって楽しい勉強になるんだよ。
ぬるい勉強をするな。特に歴史は時間がかかる。
そして、時間をかける価値はあるよ。高校に行った時に
その時にかけた時間が君たちを助けるから。
そして、そうやって時間をかけるから、
知識は教養として磨かれていくものなんだよ。」
ほとんど勉強時間は与えなかったけれど、
こんこんと考え方の話をした日だった。
太文字暗記、問題集暗記の勉強法が
歴史にははびこりすぎている。
意味のない勉強より、骨太なストーリーを
ちゃんと思考の軸として育てて欲しいね。