篠山市本郷 春日神社祭礼2011(山車紹介)
今日は七五三の予定でしたが、都合により取りやめた為、今年の見学を断念するはずだった本郷春日神社の祭礼に行ってきました。
昨夜は雨が結構強く振り、今日も小雨交じりの空模様の中行われました。
並んだ山車を上から見られるのもこの祭礼の特徴ですね。
●川阪
本郷春日神社祭礼唯一の舟山です。
中を少し覗かせていただいたのですが、2種類の太鼓と半鐘を鳴らしておられました。
舟の横の部分の刺繍も立体的で、波模様の水引の色も美しい山車です。
●本郷
こちらの神社で山車の出る4地区の内2地区の乗り子は特徴的な帽子をかぶっています。 (他の祭りはハチマキが多いんですけどね)
本郷の山車の乗り子は金色の帽子です。
(11月12日追記)
祭りの後、約20日。ネットで調べまくってやっとわかりました。(^_^;)
画題は「王義之の蘭亭曲水」(おうぎしのらんていきょくすい)で、掛け軸なんかにも描かれる画題みたいです。
書家で文人の王義之が蘭亭で行った宴の様子が描かれています。
ルールは曲がりくねった小川に盃を流し、自分の前に盃が来るまでに詩を作る。
できなければ酒を飲まされるというもの。
見送りの人物が王義之と思われ、手元に紙、筆、硯、そして盃があります。
決め手は中水引。前、左、右合わせて5人が小川のほとりで筆や紙を持っており、その小川に盃が描かれています。
●遠方(『おちかた』と読みます)
本郷地区同様、乗り子の帽子が特徴的でこちらは赤です。
見送り、水引の緑色の縁が特徴的です。
見送りは漢の劉邦に仕えていた張良と黄石公の故事と思われます。
●桑原
他の3台より一回り小さいものの落ち着いた感じを受ける山車です。
天水引が紺色だからでしょうか?
曳き手の法被が一番特徴的だったりして・・・。
見送りは・・・分からないので知っている方がいらっしゃれば是非教えてください。
(10/30追記)
長髪、強面の赤い顔、杯、平安時代風の女性、で考えられるのは『酒呑童子』。
ただ、『源頼光の酒呑童子退治』なら分かりますが、『酒呑童子』そのものが見送りって珍しいから違うのかなぁと思ってました。
確かに梅田七社に縁のある細見氏の領地は、酒呑童子の居城があった大江山の近くなので何か縁があるのかと思いましたが、悪役であるはずの酒呑童子を正当化するような話も見つけることができませんでした。
で、もう一度いろいろな角度で撮った写真を見てみると、答えが分かりました!
やっぱり『源頼光の酒呑童子退治』です。
ただ、その物語に当たる部分は中水引に描かれてました。
そこには山伏に扮した頼光一行と、神便鬼毒酒や兜を与えた老人らしき人物が!
で、最後に見送りの酒呑童子にたどり着く・・・と。
近隣の秋祭りではおそらく一番最後の祭りかと思います。
少しずつ色付き始めた山々の中を巡行する山車も美しいです。
時間が無くて市指定文化財の『春日踊り』を見ることはできませんでしたが、来年にでも是非見たいと思います。