好きなピアニスト　1

　クラシックピアノを愛好している方の中には、好きな曲、または課題で与えられている曲を次から次へとこなしていきながら実技的なレベルアップを図っている方が多いかと思います。

　でも、それだけを長いこと続けていると、時々練習するモチベーションが下がってきてしまうことがありませんか？

　　「そんなことない！」

　って方はそれはそれで素晴らしいことです。

　私はそうじゃありませんでした。好きなことではあるけど、結構波もあるものです。

　ひと昔前はyou tubeなんて便利なものがなく、聴きたいピアニストのカセットテープやCDを購入して聴くしかありませんでしたが、そうそう次から次へと買えるわけでもなく・・・。

　同じ曲を沢山のピアニストがどんな表現をしているのか、なんて知ることも少なかった。

でも、今は簡単にそれができます。

　有名なピアニストじゃなくても、心に響く演奏をする無名の人も出会うことがあるかもしれません。

　あるピアニストの演奏を聴いたとき、「なにこれ！今まで聴いてきた曲と全然違う！」とか「う～ん、これは好きじゃないな・・」とかいろいろ感じると思います。　

　クラシックは、同じ曲を大勢の人が演奏します。

　なのに、ひとりひとり違う表現を持っています。

　沢山の方の演奏を聴いてみてください。

みんなが素晴らしいって言ってるから自分が好きになるとは限りません。人と180度違うこともあるのが芸術だと思うので、「自分だけのお気に入り」でもいいのです。

　自分の好きな演奏者を見つけること、これって練習のモチベーションにもなるし、

音楽の幅が広がっていく最初の一歩になると感じています。

　この「好きなピアニスト」シリーズは私が影響を受けたピアニスト・・について

書いていけたらなあと思っています。

まずは次回の予告です。