YOGA スタジオ R’s-style

宇宙と繋がってなくても出来ること

2017.06.25 07:33

正直、辛い毎日でした。


なにせ、友達と世間話をするのも苦手なくらい人が苦手だった私。

そんな私が、人前で話てインストラクションする仕事をするなんて。


そもそも、そこから奇跡だった訳です。


この4月で

ピラティスインストラクターになって7年。

YOGAティーチャーになって6年。


先生になりたての頃は毎日が一人反省会で…

スポーツジムの私のスタジオに入る人はパラパラと一目で数えられる数人程度。


自分の身体と言葉と知識と経験値だけで報酬を頂くという責任の重みを心底痛感する毎日。


仕事の前の日は体調崩すほど緊張して凹んで

(吐き気を伴うほど…)

仕事が終わった後は、その酷さにさらに凹む始末。


しかも

スタッフ室に張り出されている集客ランク表を見ると

A4サイズが縦三枚連なる中で私はいつも3枚目の下の方。


『何で?!』と情けなくなる日々。


そんな自分に怒りのような感情が湧き


隣のスタジオでたくさんの生徒さんに囲まれてキラキラ輝いて見えるベテランの先生に嫉妬し


スタジオさんにも罪悪感からか?素直になれず。


感謝すべきお客様にも意味の無い不満を抱くという三流っぷり。


ある日、いつものように隣のスタジオはお客様でギッシリいっぱいなのに比べ、私のクラスにはチラホラ…。


情けない。悲しい。惨め。

そんな自分への怒り。


本当に孤独でしたね。

フリーインストラクターの孤独は半端ない。


『私そろそろ孤独死するかも』っと、スタッフに冗談を言えるようになったのはそれから3〜4年くらいたってから。



いつものようにそんな重い気持ちのまま、残酷にもクラスの開始時間になり…


やっぱり来てくださるお客様はチラホラ。

…メチャクチャ凹む。


気持ちの切り替えなんて出来る間もなく…。

クラスに集まってくださるお客様の前で凹んだ顔になりかける私。情け無いくらい低い意識。


私、この仕事…向いて無いのかも。


と、投げやりになった瞬間。


目の前で私の話に耳を傾けてくれている皆さんの存在が、バーっと視界に入ってきた。


そして

『フト』と気づいた。


『ここに来てくださる皆様は、隣のベテランの先生のクラスでは無くて、私のクラスを選んで来てくださってるんだ!』と。


そうだよ

そうだよ

そうだよ!!


私のクラスを受けたくて来てくれてるんだよ!って。


それまで、ズッシリと重く沈んでいた心に光が射し込みパーっと軽くなった。


そして目の前の皆さんの一人ひとり顔が、しっかりと目に映ってきたのです。

一人ひとりの表情がしっかりと見えてきたのです。


私はとんでもなく馬鹿だなって。


この目の前の皆さんは、私を選んで来てくださってるのに、何でその人たちの前で暗い顔をしているの?って。


私って変なの!!って。


急に気持ちが楽になり、嬉しくなり、感謝の気持ちが湧き上がりました。


この私の前に集まってくださってる皆さんに私は今、何が出来るだろう!!


この嬉しい気持ちをインストラクションに変えて伝えたい!

この感謝の気持ちを言葉で伝えたい!

そんな気持ちが初めて心の中に溢れて来たのです。


すると

不思議と自信も湧いてきたりするものなんですね。


私は皆さんにこんなにもエネルギーを頂いているんだ。

こんなにも自信を頂いているんだ。


『本当に有り難い』と。


教えて頂いたんです。


そして、その日はもう一つ、とても大切な事に気づかせて頂きました。

この出来事が、その先の私のインストラクターとしての仕事に新たな境地と誇りを与えてくれることになるのです。


それは

『隣のスタジオの大勢のお客様とベテランの先生に気持ちが向いてしまい、自分が今やるべき一番大切な  "自分が提供すべきプログラム"への集中が奪われてしまっていた事。

そして

そんな事に気を奪われ悪循環を生んでいた。

そればかりか、大切な目前のお客様を第一に想う事を怠り、プログラムに集中出来ていなかった自分が一番愚かだっんだ』という事です。


『大切なのは今ここに、目の前に集まる皆さんと一瞬も途切れる事なく繋がり合うこと』

だったんです。


『目の前の皆さんと自分が伝えたいプログラムに集中することで私の中で大きなエネルギーが生まれ、そのエネルギーがお客様自身の集中へと変わる』。

この集中力の伝染。

このエネルギーの交換のような不思議な現象を教えて頂くことになるのでした。