協調のイメージのお話

2017.06.24 09:54

こんにちは。さらです。

今日は「協調作用」についてです。


アレクサンダー・テクニークでは

頭が繊細に動いて身体全部がついてきて、やりたいことがやれる

ということをいつも考えますが

これは頭と脊椎の関係がいいことで全身の協調作用が働いている状態

とも言えそうです。


で、協調作用って、ナニ? ってずっと思っていました。私。

キョーチョーサヨー?

「協調性 」って言葉は時々聞きますが、

どちらかというと協調性が「ない」時に使われることが多く

また、個人的にはこの言葉を聞くと日本人的な「空気読む」みたいなイメージが湧くんですね。

それで、協調という言葉を明確に説明する言葉を持ち合わせていなくて、

ついでにいいイメージもありませんでした。

よく分からない上に、それが作用するって、どゆこと?


今更ながら国語辞典を引いてみました。

(利害・立場が異なるもの同士が)協力し合うこと ←だそうです。

なるほど。協力する。かなりわかりやすくなりました。

身体全体がやりたいことのために協力してくれる体制にあるってことでしょうか。


さら的に、あぁ!そうなんだー!!としっくりきたことがあります。

少し前にBody Chanceのベーシッククラス(自分のやりたいことにATを使うことを習うためのクラス)に教え方の見学に行った時のことです。


ピアニストの方のワーク中に先生が

生徒さんの腕や、脚や、背中や、あらゆるところが演奏のために使えることを

ひとつひとつそっと触れながら説明をしていました。


それまでもそういったシーンは何度も見ていましたが

その時はすごく納得がいって、それをさら語で表現すると

「わたしの全身は手をつないで助け合ってる」んだなぁって言い方になりました。


今振り返ってみると、そのワークの間に生徒さんの全体が繋がって、

動きが起きていくのが見えていたんだと思います。

で、あぁこうやって身体は助け合って動いてるんだね!ていう映像的なものが

自分の中では「手をつなぐ」という言葉に変換されたんだと思います。


逆にわかりづらくなったかもしれません(苦笑)

やっぱり「協力する」の方がいいのかな。

相手にどんな言葉を使う方が伝わるのか、どんな説明の方法がより良いのか

そういうこともアレクサンダーの先生は考えながらレッスンをしています。

生徒さんの理解のために自分の理解の引き出しを増やすことも先生がすべき大切なことのひとつなので、

私も広く深く考える癖をつけていきたいものです。


今日は2つの展覧会に行って、移動時間に本を1冊読みました。

これから知り合いのライブに行きます。楽しみ。

インプットもアウトプットも両方あるから両方が生きるに違いないぞ

と以前より強く感じています。