篠山市味間 二村神社祭礼 2012-3
山車紹介 それではそれぞれの山車について見ていきましょう。
本来、味間北、味間南、味間新、味間奥の4地区に山車があるそうなんですが、味間北地区は乗り子不足のため出ていないそうです。
●味間南(龍虎山)
山車の形式:切妻屋根箱型 四輪構造
中水引:能楽の題材『海人』の玉ノ段(龍宮から「面向不背の珠」を海人が取り返しに行く話)
懸魚:龍、竹に虎
半鐘と太鼓は舟型、二丁鉦と締め太鼓が箱型と思っていたのですが、二村神社の3基は違うんですね。
●味間新
山車の形式:唐破風軒付き唐破風屋根箱型 四輪構造
中水引:桐と麒麟
懸魚:鳳凰
その他:屋根の上に鳳凰
なんと言っても箱型の山車で唐破風の屋根は他に見たことがないです。
しかも唐破風の軒付き。さながら地車のようですね。
中水引の正面、麒麟が描かれていますが、鳳凰と麒麟が組み合わされ(麟鳳呈祥)、天下泰平の光景に例えられるそうです。
●味間奥
山車の形式:切妻屋根箱型 四輪構造
中水引:仁田四郎忠常の大猪退治
懸魚:鳳凰
特筆すべきは胴幕。舟山の波模様以外にあまり絵が描かれることはないと思うんですが、こちらは因幡の白兎が描かれています。
3基に共通することですが、御幣のボリューム感がすごいです。
氏子の方、何人かにお話を伺いましたが、ほとんどの方の口から出るのは、「鳥居から神社まで、太鼓みこしを一度も降ろさない」ことでした。
鳥居から神社まで長い上り坂で、私は普通に歩いて上っただけで息切れしました。(^^;
そこをあの重そうな太鼓神輿を降ろさずに宮入りするのが、受け継がれてきた伝統なんだそうです。
そういう誇り、伝統の重さ、それを実直に守る姿、めっちゃかっこいいですね!
●味間北
(2016年10月10日追記)
2015年に復活した味間北の山車、昨日、やっと見てきました!
山車の形式:切妻屋根箱型 四輪構造
中水引:唐獅子牡丹
扁額:なし
懸魚:鶴
脇障子彫刻:格子 提灯:北、キタ、喜
Ajimakita03