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はれいろごはん

生き物を「育てる」

2017.06.25 06:53

梅雨の時期といえば・・・

紫陽花、かたつむり、かえる。

幼い頃に感じたイメージは

強いインパクトで

自分の中に残っているような気がします。

 

それだけ、子どもは一生懸命に

色々なものを見て

色々と感じ取っているんだなと

その吸収力をあらためて感じます。

 

 

私は生き物が好きです。

小さい頃、

父がよく虫捕りに連れて行ってくれて

生き物の飼い方をたくさん教えてくれました。

  

その影響もあり、小学生の時

ありとあらゆる生き物を飼いました。

(あの頃は田んぼや畑、空き地に

色んな種類の生き物が生息していて

幼い私にとっては宝箱のようでした!)

 

この昆虫は何を食べるのかな?

どんな環境が好きなんだろう?

どのくらい生きるんだろう?

疑問に浮かんだことはすべて観察して

夏休みの自由研究に、

1冊の本にまとめたくらいです。

(もはや男の子のようですね・・・^^;)

 

生き物の何にそんなに惹かれたのか?

形や大きさは違うけれど

小さな命がそこにはあり

同じ地球の上で共に生きていることが

子どもの私には

すごく不思議で魅力的でした。

 

そして色々実験した結果(笑)

例えばバッタは、

種類によって好みの葉っぱが違う!

なすやねぎは食べるけど、人参は嫌い!

アゲハチョウは、

砂糖水は飲まないけれど

ポ〇リスウェットはよく飲む!

などなどなど・・・

本当に想像つかない結果に。

 

そしてそれに伴うあらゆる感情。

大切に飼っている生き物が

どんなに食べてほしくても

食べてくれないもどかしさ、

どんどん弱っていく悲しさ。

「育てる」ってああ大変!!と思ったり。

  

逆に

ヤゴがトンボに変身する。

セミの幼虫が脱皮をする。

カブトムシが卵を産み、

それがいもむしになり、

再びカブトムシが誕生する命の循環。

 

あんなに小さかったのに

手をかけ、お世話をし続けて

やがて立派な姿に変身する瞬間は

それはそれは感動的で!!

やみつきになりました(笑)


今思えば、

生き物を飼った経験が

自分の子育ての原点になっているような気がします。


〔生き物を「育てる」経験で得たもの〕

①「命には限りがあること」を知る。

死んでしまうとどうなるのか

想像ではなくリアルに目の当たりにして、

同時に「命」や「生」の大切さを

そこから幼いながらも強く感じたこと。

 

②「客観的」に食べる意味を知る。

絵本【はらぺこあおむし】と同じように

生き物は食べると大きくなる。

植物なら、水や肥料で大きくなる。

成長には「食べる(与える)」ことが必要で

食べなければ生きていけないことを学んだこと。

 

③「育ち」には段階があること。

特に昆虫は、

幼虫からさなぎへ、さなぎから成虫へ

想像もつかない姿に変化をしていきます。

脱皮だって命がけ。

生きていく中で、からだは変化をとげていく。

大きくなるということは大変なこと!!

その経験が、思春期で辛くなった時

「今が脱皮の時なのかな」なんて思ってみたり(笑)

 

動物でも、植物でも、昆虫でも

「育てる」ことは生きるうえで大切な

学びの場だと私は感じます。


自分の子どもにもぜひ「育てる」体験を

させてあげてたいな思う今日この頃です。

(けれど、小さい年齢だと結局は

お世話係が母になる・・・。

やっぱりちゃんと飼育できる年齢からが

いいですよね!!)

  

 

最後に、

すごく応援していた方が先日亡くなりました。

たぶん日本中の多くの人が

胸を痛めたことと思います。

私も仕事の休憩時間にそのことを知り

ただただ涙が止まらず、

「ありがとう」「頑張りましたね」と

お祈りするしかありませんでした。

 

「生きる」とはどういうことか、

もう一度考えるきっかけをつくり

多くの人に希望を与えてくれた

本当に素晴らしい人でした。

  

しかし現実には、

同じような思いで亡くなっていく

〔お母さん〕はたくさんいます。

幼い子どもを残して亡くなる

〔お母さん〕ほど、

辛く悔しいことはないような気がします。


私が病院勤務で経験したこと

自分自身が母になったこと

少しでも、これからの未来に

つなげていきたいと思っています。