ヴァイオリンレッスン
6月23日 ヴァイオリンレッスン
・左手指の練習(4段目)……たぶん合格
・ウォールファールト14番……合格
・ガボットⅠ・Ⅱ(J.S.Bach)……次回に続く
・カノン(J.Pachelbel)……もうやらなさそう?
今回、左手指の練習は4段目が課題だった。
毎回、4分音符→4音スラー→8音スラーを弾く流れ。薬指と小指を駆使する音符並びだと、とたんに難易度があがる。
人差し指と中指はいくらでも動かせるが(まあ、幼い頃から楽器をたしなむ人から見れば、鈍い動きだとは思う)、薬指が言うことを聞いてくれない。
とくに、素早く連打させるのがだめ。からっきしだめ。
足の指で、親指以外の指を動かそうとしても動かないのと似ている。脳で命じても、指まで伝達されてない感じ。
世の中には足の指で筆を握り、絵を描く人もいるので、鍛錬が必要なことなのであろう。
先生も、「ピアノでも、薬指と小指を鍛えるための練習曲がある」とおっしゃっていた。
しかし、40代の私には、もうどうにもできないのかもしれないな。諦めたわけではないが、覚悟はしている。
篠崎教本2巻には、短縮版のカイザーが載っているのだが、今回は、分散和音を多く取り入れた、ウォールファールト14番。
なぜか、カイザー4番はない。
ひとつだけ抜けていると、ちょっと気になる。そんなに重要な曲ではないのか? まあ、どうでもよい。
ひととおり通したあと、先生から、夫の音程が低いと注意が入る。
重点的に練習したあと、あらためて通し。「綺麗に弾けています。音程も問題ありません」と先生に褒められた。嬉しい。
その後、スラーが入るバージョンを弾く。スラーが苦手な上、スラーなしバージョンばかりを練習していたので、混乱しつつ、時々(私のみ)ボウイングを間違えつつ、なんとか最後まで弾いて合格。
次回は、カイザー5番。先生から、6/8拍子の弾きかたについて教わった。イチニーサン、シーゴーロクと3つずつにわけて数えるそうだ。
スラーが入る6・9・10・11・12番もやってくるようにとのこと。
ガボットには、いちばん時間を割いたと思う。90分のレッスン中、50分くらいはかけたのではないだろうか。
私の先生は、練習曲が変わるごとに、何を学ぶべきかをはっきり教えてくださるし、音程もこまめに注意してくださる。が、基本的にはおおらかで、きっちり習得するまで同じ曲に留まり続けることは、ほとんどない。と思う。
しかし、このガボットに関しては、なぜだか細かくなる。ような気がする。
フォルテやピアノ。拍頭の音を上下パートで合わせる。上下パートの主旋律をかわるがわる弾く箇所は、ひとつの繋がった旋律として聞こえるように弾く。ここは和声部分なので、もっと美しく弾いてほしい。この部分の2ndは、もっと堂々と弾いてね。等々。
(こうして書きならべてみると、おっしゃっていることが驚くほど前の先生と酷似している。私たちができていないのもあるだろうけれど、アンサンブルをするにあたって重要な部分なんだろな)
先日、ジュニアアンサンブルに混ぜてもらった時も、これほど熱くはなかった。
ひととおりの教えを受けたあと、先生のピアノ伴奏付きで通したのだが、先生、なんだか楽しげに見える……。
「せっかくだから、もっと(=次回も)やりましょうよ!」と先生。
先生、もしやガボットがお好きなんだろうか、と(前回のレッスンあたりから薄々)思いはじめた私である。
ガボットは合わせやすく、ほかの合奏曲にくらべると、私でもある程度余裕を持って弾ける。
そのぶん、細かく気を配ることもできるので(難しい曲だと弾くだけでいっぱいいっぱいになってしまう)、アンサンブルの基本を教わるにはいいかもしれない。
残り時間5分くらいになったところで、先生が、「じゃあ、残り時間はカノンを弾きましょうか」とおっしゃった。
ジュニアアンサンブルで弾いている曲だ。
レッスンの開始時、「ジュニアアンサンブルで弾くカノンが、リズムなどちょっと不安なのでみてもらいたい」と希望を出していたのだ。「えー、そこまでしなくても大丈夫よ」と先生に断られそうになったので、「そんなこといわないでぇ」と泣きつき、「じゃあ、あとでやりましょうね」ということになった。
その時は、抱いている不安を必死に訴えたつもりだったが、残り5分なあたり、たぶん欠片(かけら)も伝わっていない。
ガボットはあんなに熱心に教えてくださったのに、ジュニアアンサンブルの曲に対しての先生のつれなさよ。
カノンは、私が1st、夫が2ndで弾いた。
演奏前、どちらが1stをやるかで若干、夫ともめたが、時間もあまりないし、とにかく早急に私のリズムをどうにかしなくてはならないので、私がしぶしぶ1stを引き受けた。
1回通して、先生に教示を受ける。
「大丈夫、弾けていますよ。16分音符のところを急いでしまうところがあるから、そこだけ落ち着いて弾いてね。指を必死に動かすあまり、焦っちゃうんでしょうね」。
その、つい急いでしまう16分音符のところをねちねち指導されたい、と願いつつも、容赦なくレッスン終了時間はやってきたのであった。
ところで、先生宅に仔犬がいた。すこし前から飼われているらしい。
ふわふわの、ぬいぐるみみたいなトイプードルで、可愛い。
レッスンの最中は、ケージの中で、おとなしくぺたんこになって眠っていた。
帰り際に触らせてもらった。撫でられ慣れているのか、頭を擦りつけてきて、めんこい。
もうすぐサマーカットをするそうで、次回会うのが楽しみだ。