5・6年生課題図書「ぼくたちのリアル」
クイックブックトークとは、
子どもの本の選択の幅を広げる手助けのために
本についての情報を豊かにする手法です。
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夏休み2017年読書感想文全国コンクール課題図書より
少しずつ本を紹介しています。
今回は、
高学年の部「ぼくたちのリアル」
戸森 しるこ 著 佐藤 真紀子 絵
講談社 定価:1,404円(税込)
はじまりは、小学5年の新学期。
クラス替えで1組になった主人公、渡(わたる)のぼやきから。
幼なじみの、リアル。
漢字で書くと、璃在。
なかなか、威力のある名前。
勉強もできるし、スポーツも万能
男の子から人気があるし
女の子にもモテモテ
いわゆる、パーフェクトなやつ。
渡はグループでいえば、地味な方。
特別なことは何もない。
隣に住むリアルは眩しすぎて
いつからか忘れてしまったけど
なんとなく避けてしまう存在。
転校生でやってきたのは、美少年のサジ。
リアル、僕、サジ
僕たち3人の席は、出席番号順で並んでいた。
新学期にそろった、一見まったくバラバラな3人が
いくつかの出来事や、事件を通して
友情を深めていく。
それぞれに感じる、リアルな(本当の姿の)小5。
作中にはいくつかの音楽や色彩が登場する。
例えば、「亜麻色の髪の乙女」。聞いたことがあるかな?
ちなみに、亜麻色(あまいろ)というのは、こんな色。
下校の音楽に使われている「トロイメライ」。
写真館で見つけた
ラピスラズリという宝石は、こんな色をしているよ。
彼らの”リアル”を、色や音楽で彩りながら
豊かに感じて欲しいと思う。
この他にも、事件のひとつの大きなカギとなる曲もある。
これは是非、登場シーンに聞いてみて。
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