Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

来年の世界大会まで

2021.12.11 05:00

世界4位のJunです。「世界大会が終わったとき、また世界大会が始まるのだ。」って聞いたことありますよね。そんなわけで2021の世界大会が終わった今、選手として来年の世界大会にどうアプローチしていくのか紹介できればと思います。


来年の世界大会

まず、来年の世界大会ですが、対面(おそらく8月)と、オンライン(11月?)の2回開催される予定です。同じ演技を2回やるのも、対面でやったものをアップグレードしてオンラインに持っていくのも作戦として優秀だと思いますが、個人的には全く違う構成を2つ作っていきたいと思っています。

どちらを重視するかという問題ですが、やはり僕は対面に重きを置きたいと思っています。

理由としては、

あたりです。


2021オンライン世界大会での反省

これはまた詳細分析したものを別記事であげますが(年内には出したい)、世界大会としては、ウィップ系統の技(日本では「ムチ」という技です)がかなり配点が高いようです。ただ今回僕の提出した構成には、ウィップは2つしか入っていません。俗に言う、「リスク」が足りず、安定を重視した構成です。2020ではノーミス演技を提出できなかった悔しさから、2021の構成でリスクを低くしたという経緯があります。

2021のオンライン大会では、上位勢はノーミス演技がかなり多かったです。上位10名のうち、半分以上はノーミス演技で戦いに来ています。上位に食い込もうとするにはまずノーミスが前提条件となってくるという認識です。

しかし、これがオンラインの楽しさであり、辛さでもあるのですが、ノーミスを出したらそこで終わりというわけではありません。数百テイクはくだらないですね。上位に食い込もうとするなら、ノーミスを出した上で、そこからさらにどこまでレベルを上げられるかの勝負です。その点では、ノーミスというところに重きを置きすぎて、いわば「逃げ」の構成になってしまった感は否めません。当時撮影していた僕本人ではあれが限界だという気持ちでしたが、終わった今はまだ各所に甘えが見られるのと、練習中に自分で勝手に限界を決めて逃げていた感覚が、振り返った今ならあったと思えます。

ただ、今回の構成は対面でやる分にはしっかりリスクマネジメントのできている構成だと思います。対面とオンラインの違い、理想とする構成を見誤ったところがあります。


対面世界大会でどのような構成を作るか

対面世界大会での自分の中の目標はまだ決まっていません。

ただ、ビートアプローチを2021の目標としていたところ、周りにあまり伝わっていなかったので、ここはリベンジしないといけないかなと思っています。実際には、自分や他競技の人からはビートアプローチがかなり評価される構成だと思っていたのですが、コマ界では思っていたよりも評価されなくて、かなり悔しい思いをしました。自分でできているつもりでも、周りから評価されないことは珍しいことではないので、もっと伝わりやすいビートアプローチを考えないといけない気もしています。

リスクと安定のバランスも考えどころです。今のプレイスタイルは、リスクよりも安定を取るスタイルですが、これだとリスクが高い構成を成功させた選手には勝てない可能性が高いです。安定で勝負するならそれなりの技数が必要となってきますが、リスクで勝負してくる選手の2~3倍は技数を入れないと勝てません。現実的かは怪しいところですね。そもそも技数でも、海外のリジェネを軸とした構成に対して勝てるのかという不安はあります。

2個技も悩んでいます。今年の2個技は、正直なところそこまで難しいものではありません。ただ1つでもできる動きを、2つでやっているだけです。2つならではの特殊な技が入ってるとは言えません。2022で2個技を構成に入れるのなら、2つならではの動きを入れたい、そうでなければ構成から抜くことも考えています。ただ、2個技をやることで他の選手と区別化を図れるという面はあるので、そことも相談です。


オンライン世界大会でどのような構成を作るか

これは簡単です。大量の時間を投入して、可能な限りリスクの高い構成を用意するだけです。

もちろん、対面の練習と並行して、リスクの高い技の成功率を上げる練習は必須です。


新技

去年と全く同じ構成をやってもルール上は問題ありません。むしろ個人的には、同じ構成を何度もやってその度に洗練されていくのは一つの理想だと思っています。

しかし、現実としては、去年と全く同じ構成は批判される可能性が高いです。また選手として長年注目されることもありません。従って、新技を作る必要があるのですが、新技を作るのは、大会シーズンよりも、競技としてよりも、いかにオフで「遊び」をしたかに左右されると考えています。別競技から技を拝借することももちろんあります。個人的には、他の競技、他の道具でもできる技をコマで再現して、それを世界大会に持ってくることには抵抗があります。カルチャーをミックスすることには肯定的ですが、それがただの模倣で終わることには否定的です。拝借して、そこにコマ独自の要素をどのように入れていくか、というところが、僕の大事にしていることの一つです。


スケジュール

12月

1,2月

3月

4.5.6.7月

8月

9月

10月

11月