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明日できることを今日するな。〜数日おまとめ長文日記〜

2021.12.15 08:39

お隣さまから、戴いちゃいました、柚子。

娘さんのおうちに木があるそうで、たくさん下さった。

「私はみっつに切って柚子湯にしているの。温まるのよ。寒いから、風邪を引かないようにね。」

と、ごろごろと5つくらい、下さった。

すんっごい、よい方なのです、おとなりさま。


いつしか私が、冷蔵庫にあったビールを片手に、ほろ酔いで無善寺へ行こうとギターを担ぎ自宅の鍵を閉めているとき。

お孫さんと帰ってこられたお隣さんが、

「お姉さんは、これからお仕事なんだからね。」

と、私のキャラクターだらけのポシェットに惹かれる小さいお孫さんを制してくれて。

ギターを背負っている時点で、それこそ、お酒を手にしている時点で、大抵はマイナスなイメージを持つのは当たり前であって。

そこで即座に、"お仕事"というワードが出てくるというのは、並大抵の事ではない、と感じた。

あらゆる可能性を慮り、慈悲が心に根付いていなければ、成し得ない思考回路だと思う。


素敵だなあと感じた方の言葉や行動は、積極的に取り入れていくべきだ。

その際、どうして素敵だと感じたのか、それによってどういう気持ちや波紋が生まれるのかまできちんと考え、自分の中に落とし込む。

ただ単に、

「カッコいいから、ファックって言ってます。」

というのは、ちょっと違うかな、と思う。

表面上のコピーというのは、非常に軽薄でつまらないし、推敲を為していない言葉というのは、意図していない意味で伝わる可能性が高くなる。

時には誰かを傷付けてしまったりも、する。

何に対してのファックであるのか。

そもそも、ファックという言葉の定義とは一体なんなのか。

自分は、そのどの部分に魅力を感じたのか。

自問して、きちんと落とし込む。

「社会への不満を先陣切って声高に叫ぶ姿に勇気を貰った。」

というのであれば、"ファック"という文言をそのまま口にするのは、違うのではないか。

感化されるのは大いに良いが、それを受けた上で自分の手で再構築し、精度を高めなければ、戦隊ヒーローの変身の合言葉を真似る幼児と何ら変わりない。

より自分のときめきに近い形に進化させるべきと思う。

一周考えて、やっぱりファックという言葉が良いのだ、と思うならば、それも良し。

思考を為していない行動や言葉というのは、単なる怠慢であり、時に自分や他者への害になると私は思う。

これは冗談でも比喩でもなんでもなくて、言葉は本当に呪いに成り得る。

慣れ過ぎた作業に、思考から適当な文言を吐いていると思いがちだ。

故に、自分の口や筆の先から出た文言へのフィードバックの工程を放置してしまうように感じる。

私も含めて、まずは、時間に責突かれるのをやめることが重要。

いつ死ぬか、だれにもわからないのに、焦るし、持て余す、そうやって、漠然とした不安の帳尻を合わせる。

とても単純で、とても難しいこと。

金曜日は、有楽町駅前のギャラリースペースで行われていた足立先輩の展示を観に行った。

足立さんはもともと、横浜代々木ゼミナールの絵画コースで一緒だった。

ピリピリとしたアトリエ内で、浪人生で数少ない男性だった足立さんは、絵もうまいし、寡黙だったのでどこか近寄り難い空気があった。

私は現役で東京造形大学へ入学し、足立さんはその後、代ゼミの先生達があたらしく始めたアトリエへ移られ、数年後、私と同じ造形大学の彫刻科へ入学された。

全体的に見れば先輩なのだけれど、大学的にいうと後輩という、なんとも不思議な関係である。

当時、あのクールな足立さんが入学してくると聞いて、嬉しさと緊張感半々でいた。

なんの宴会かよく覚えていないのだが、新入生歓迎の呑みの席で偶然足立さんと再会した。

そこに、記憶に残る足立さんの姿は無く、

「じゅんじゅんじゃーん!」

とものすごいフレンドリーな笑顔で言われ、ものすごく驚いたし、ものすごく嬉しかった。

その日か別の日か覚えていないのだが、二次会のカラオケでお金が足りず、コンビニにおろしに行ったところ、この時間帯はおろせませんと門前払いをされ、テンパる私。

そんな時、足立さんが立て替えてくれたのだ。

私は人にお金を借りるのを極端に嫌がる性格だったので、おろせなかったですとしょぼくれただけだと思うのだが、酒でハッピッピな足立さんが俺が出しとくよー!と言ってくれた。

その後、専攻が違ったり、私が精神的に荒れ狂ったりで、再会することがないままであった。

Instagramで足立さんの展示の告知を見つけ、ついに恩返しの時がきたと俄然色めき立った。

ポチ袋にお札を入れて持ってゆき、ドキドキしながら足立さんにお渡しする。

そもそも私のことを覚えていなかったらどうしようと思いもしたのだが、

「じゅんじゅんですよね?」

と声を掛けて下さり、一安心。

かくかくしかじかなのでお金をおかえししますと言うと、まって俺全然覚えてないんだけど!と困惑している足立さん。

酩酊していたけれど、さすがに借金は覚えています!と押し切ろうとする私。

「じゅんじゅん予備校の二次会で前歯折ってたよね!」

と、私の大泥酔列伝の始まりのエピソードを挙げられる。

懐かし過ぎる。

そうですね、お年玉ってことで!と、なんとかおちゃらけたノリでポチ袋のお渡しに成功。

先輩にお年玉とは、とんだ無法者である。

私の映画の予告も観て下さっていたそうで、

「これで食べていなくても、兼業でも、続けているってすごいことだよ。」

と嬉しいお言葉を下さった。

今回のスペースでの展示もよくされているそうなので、また遊びに行こうと思う。

よいお年をとご挨拶して、笑顔で手を振った。

そしてそして、先輩の展示からの、GABIGABIでした。

無善寺以外では、ものすごく久しぶりな出陣ライブ。

皆様初めましてという、ソロは無善寺だけに限定していた私からするとなかなか久しぶりなシチュエーション。

トップの祥人さんは食べ物の唄が魅力的でした。

レバニラの唄を聴いて、バーカウンターから出てきて聴いていた千葉さんが、

「食べたくなっちゃうよね、レバニラ。」

と仰っていてわかりみが深かった。

千葉さんは、何を発言しても男前だわ。

この間の映画上映の打ち上げで、串カツ田中のサイコロを振って目によって呑めるサイズが決まるチンチロリンにおハマりになられていた。

千葉さんが言うと、"チンチロ"も気品に満ちるの、本当すごい。

沖縄出身で三味線を弾いて唄われていたかおりんさんの相方のベースシュガーさんが、

「この人、待ち合わせ場所に9%のロング缶片手に来るんですよ。」

と仰っていて、即仲良くなれた。

かおりんさん、最高では。

トリのMonaさんめちゃカッコ良くて、酔っ払っていえーい!と叫びまくる私にもにこにこ対応して下さり、更に好き!となった。

終電より少し早めにおいとましたが、それまでずっとMonaさんと呑んで騒いでいた。

ガビガビは赤星があるし、お店にあるビールの中では容量が一番多いので、赤星一択。

最高でした。

土曜日は、音香ちゃんにお誘い戴き、おデート。

顛末は各種SNSに投稿したので割愛。

正直、私はけっこう人見知りというか、人に合わせてしまいがちな人間で。

合わせておいて、長時間居ると、勝手に内心、つらい、疲れた、となりがちで。

長い時間を気兼ねなくいられるのは、カレーメンバーかことりちゃんくらいなもの。

音香ちゃんはすごくいい子なのだけれど、受け手側の私の偏屈な性格がごちゃごちゃしないといいなあと思いながら向かったが、ランチに入った七つ森で"コロコロコミック"というワードを聞いた瞬間、全ての危惧が吹き飛んだ。

気兼ねしな過ぎて楽しくて、元々ひとりで行こうと思っていた中学の同級生が出演されるお笑いライブも一緒に行くことに。

立ち呑み屋で長居し過ぎてお笑いライブのスタートに間に合わないかもしれないと気付き、ふたりして土曜の夜の高円寺及び歌舞伎町を猛ダッシュ。

到着した時には過呼吸で倒れそうだった。

キラキラとネオンの光る歌舞伎町の信号を走って渡りながら、限りなくそれに近い青春だなと思った。

小説『生きてるだけで、愛。』で、酔っ払った主人公が全力疾走してゆくシーンを思い出した。

お笑いライブも、めちゃくちゃ楽しくてバカスカ笑った。

私が中学生時代から密かに絶対面白い人だと推して止まない武田くんの、身体を張ったコントを拝見出来て、感無量。

突如のド直球下ネタにツボり過ぎて、音香ちゃんと帰りの新宿駅構内で隠語を吐いては爆笑した。

音香ちゃんは、インディーズの、いわゆる地下芸人さんにもお詳しいようで、ライブもよく行くのだという。

私は慣れないジャンルだったので、心強かった。

10円寿司でぶりを20貫たいらげ、念のため終電より1時間ほど早めに帰ることに。

本当に、楽しいだけを詰め込んだような1日だった。


人の気持ちとか、自分自身についてとか、私もたくさんたくさん悩んだし、今もどうしたらいいのだろうと思うことだらけで、自分が正しい補償なんて、どこにもなくって。

それでも、私のここまでの研究結果が、すこしでもだれかの足台に成り得るならいいなあと思っている。

音香ちゃんが色々お話してくれて、たくさんお勉強になりました。

お料理好きだそうで、私のためにクリームパンを焼いてプレゼントしてくれた。

「絵描けないんです私!」

と言いながらも、私の大好きなコリラックマの顔をチョコペンであしらって下さった。

最高では。

私も実はプレゼントを用意していて、自分の好きなアーティストのオムニバスCDとプチお菓子セットをお渡し。

音香ちゃんの世代には、自分の好きな曲をプレゼントする文化がないようで、いたく喜んでくれた。

そうか、そうだよね、YouTubeとかSpotifyで、聴けちゃうんだもんね。

私は昔、MDやCDで貰ったりあげたりしていたが、ジェネレーションギャップというやつか。

良い文化だと思うから、消えずにいて欲しい。

クリスマスライブでご一緒するのも、今からとっても楽しみ。

日曜日は、りなちゃんの舞台、Go,Jetを観に馬喰横山へ。

終演後の隠し撮りである。

前の方の座席がいっぱいだった為、一番後ろで観劇。

舞台全体が観れて、後ろの席もありですね。

今回はクリスマスの曲がふんだんに盛り込まれていて、とっても楽しい気分になりました。

私は、クリスマスが、だいすきだぞ。

無善寺のクリスマスライブ、せっかくだからクリスマス曲のカバーでもやろうかなあ。

りなちゃんはあいかわらず可愛くて、歌もダンスも全部素敵でした。

個人的に、ガールズ3人がディズニーランドへ行くシーンでのりなちゃんの、

「ハハッ!」

という某ネズミの声真似が超グッときた。

ディズニーが好きなりなちゃん、さすがである。

この、ちょっとふざけた感じのサングラスがまた似合うのである。

可愛さ倍増。

世情の収まりもあってか、会場はほぼ満席。

いっぱいの客席に、なんだか勇気を戴きました。

また、徐々に賑わいのある世界になるのだろうと感じて、胸が温かくなった。

今回も、とっても楽しいお時間でした。




日々が楽しくて嬉しくて、あっという間に日々が過ぎてゆく。

幸せなことです。

「明日できることを今日するな」

という言葉のもと、今日しかできないことを、全身全霊、ちからいっぱい過ごそう。

寒いので、皆様お身体にお気をつけてお過ごし下さい。

じゅんじゅんもついにエアコンをつけはじめました。

心も身体も、置いてけぼりにしないよう、大事に大事に、一歩ずつ。

今夜も楽しい予感です。