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夢を追いかける旅

2017.06.27 13:43

最近はひとりでフラリと旅に出る。先月は北松浦郡佐々町というところへ行った。

目的は夢で見た風景を確かめるためだった。


小魚が泳ぐ川が目の前を流れている。

そこへ木製のカモメのおもちゃがぱたぱたと飛んできて、ほしい!と思ったが川向こうのおじちゃんの方へ行ってしまった。

あれはあのおじちゃんが作っているにちがいない。

川に飛び込み、泳いで向こう岸へ向かうところで目が覚めた。

その川は行ったことのないはずの佐々川だった。


なぜ佐々川?

そもそも佐々ってどんなところなんだ。

謎は好奇心を刺激する。いざ思い立って行くことにした。


バスターミナルから佐世保駅へ行き、そこからローカル線松浦鉄道へ。1両編成のグリーンの車体は宝くじのお金でレトロな仕様につくられたものらしい。雰囲気だけでも旅の気分はあがる。

ドライフルーツを食べながら車窓を眺めていると2階に大量のぬいぐるみがある民家だったり軒先で昼寝するネコが見えた。電車だから家との距離がちかくておもしろい。


佐々駅についた。ログハウスのようなつくりで、後ろには山がそびえ川が流れている。あれが佐々川か…と思いつつ、ひとまず駅前のまちを歩く。

しずかな町。ショッピングセンターの雰囲気は大瀬戸に似ている気がした。

前もって情報はしらべずに来たが、フォロワーさんがおしえてくれたお店は行きたいなぁと思っていながら歩いていると難なく見つけてしまった。「三花嶺」という上品な名前のお店。

カフェと聞いていたが、入口で花に水をあげていたのは最近となりに併設したというお花屋さんだった。ランチの時間には少しはやかったが、お花屋さんが声をかけてくれたおかげで中へはいることができた。

黒板に書かれたメニューはどれも魅力的だったが、体のことをかんがえて薬膳スープをチョイス。ぐつぐつ音をたてながら見たことのない具材が鍋の中で踊っていた。

キムチとおにぎりのお皿がとてもキュート。どれも染み入るおいしさだった…

デザートはぜんざいと紅茶。外は少し暑かったけど、冷やしすぎずあつすぎず、丁度いい感じで食べれたので満足。おなかいっぱい。


食後はとなりの花屋さんをのぞく。三花嶺の店主が韓国のお土産に買ってきたという小さな多肉植物が小さな鉢の中に鎮座ましましているのがかわいらしくて見惚れてしまった。残念ながら非売品。代わりといってはなんだが、ドライフラワーにするお花を買った。

花束抱えたまま旅をすることってあるだろうか、きっとそうない。


ようやく本題の佐々川へ。

青々としげる桜並木の道から川を見る。

思っていたより大きかった。

思っていたより浅そうだった。

思っていたより水面は見えなかった。


そして対岸にはおもちゃを作ったおじちゃんではなく、釣りをするおじちゃんがいた。


これ以上夢を壊さないため下までおりることは諦めた。そして日差しがつよくなってきたので、なにかを飲みたくてしょうがなかった。

まだ時間はある、散策しつつ「あおぞら食堂」というところを目指すことにした。


お花の色鮮やかさに目をうばわれる季節だ。

あおぞら食堂もまた鮮やかなブルーの壁で、それまでしずかだった町に忽然と現れた。そして一体どこから来たのか、若いお客さんでいっぱいだった。

カフェタイムだったがほぼ満席で、ささっとクランベリージュースを飲んで店をあとにした。


他にも神社やお寺を見たり、まちをぐるりとまわって写真を撮ったりしながらのんびり過ごした。


夢のようなドラマチックなことはなくても、さわやかで心地よい風が気持ちよかった。特別なことはなくても、それが新鮮でおもしろかったりする。

そんなことをかんがえながら佐々を去った。

そんな旅。




つづく。