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PER TE

不動と千手

2017.06.29 00:22

千手観音には手が千本ある

弓をもつひとつの手に心がとまれば…

残る999本の手は役に立たなくなる


1本の木で、ひとつの花に心がとまると、他の花、まして葉や枝は見えない

心がどこにもとまらなければ…全体は見える

千本の手は、心が不動智になるなら…千本の手があっても一時に役に立ついうことを示している。。。


心を取られるということの問題を示す

心は身体全体一杯にひろげて

その要るところへ出すのが理想


例えば踊るとき。

手をどこまで伸ばすとか、この手はどうかと考えるとか…

足の踏み方が人にはどう見えたかと思う、それは練習のうち。


上手くなれば自然と踊っていて

心にとどまるものがない。

心をとめているうちは練習ということ


反して不動智は…

不動は動かず 智は知恵

八方へ心を動きたきように動きながら

いつもとどまらぬ心をいう


動かないココロ、動転しないこと、ものに心をとめないこと、

…心が自由を得ること。


十人を相手にするとき、十度心は働くかもしれないけれど、一人にも心をとどめ過ぎず、次第に自然となされていく…


不動明王と千手観音はこの理の上に。

神道をはじめ諸道の極まるところ

千手と不動のあるところ