呼吸のアイディア(肋骨のスタート編)

2017.06.29 14:38

さらです!

前回は肩甲骨まわりの筋肉の多くが脊椎からスタートしている話でした。

ぎゅっと固まると脊椎に力をかけて自由な動きの妨げになるんですが、

今日はそこから派生して、「肋骨はどこから動くの?」という話題です。


結論から最初に!

肋骨のスタート地点は脊椎で、3点で接しています。

下の図ではちょっと見えやすいように色々外してスケルトンにしました↓


関節としては2つ。

・1つは椎体という脊椎の太い部分に接していて、上下2つの脊椎の間に接しています。

・もう1つは横突起という脊椎の後ろ側のとげとげに面しています。

↓丸のところです。

12本の肋骨は背骨(脊椎)を動きの起点にして

吸気で傘がひらくみたいに挙上、呼吸でしぼむように下降します。


脊椎を支点にして上下しているということは、

そのまわりの筋肉たちが固まると、肋骨がダイナミックに上下してくれるのの妨げになりますね。

肋骨もまた、動ける状態にしておいてさえあげれば頑張らなくても必要なだけ動いてくれます。


なので、「きをつけ!」みたいな姿勢をはじめ、肩を背中側にひくことはあまり呼吸のためになりません。

ブレスをとるとき胸を反るような動きもやはり背筋群に影響があると思うので

たくさんブレスをとっておきたい時に

肩甲骨や背中をぎゅっとした場合と力を抜いてみた場合など、色々実験してみてください(o^^o)

肩甲骨や背中がフリーだと空気は楽に沢山はいってくるかも!というお話でした。




おまけの豆知識↓

肋骨は脊椎に接して上下する という仕組みからイメージしていただきたいことが。

ほんのちょっとだけですが、

肋骨の上下の影響で脊椎は、息を吸う時に下に縮み、息を吐く時に長くなります。

普段逆だと思ってませんか?

体操の深呼吸のイメージだと、逆です(笑

仰向けに寝転がって少し深く呼吸をしてみると体感できると思います。


ということは、ブレスをとる時に肩や背中を上向きに引っ張るような動き(する人多いですね!)は

実は身体の構造と逆向きのことをしているんですねー。

びっくり!