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画家に見る癒やしのセラピー・・・

2017.06.29 15:07

マインドフルネスも、アートセラピーにも優しいタイプのものがあるでしょう。

それは、その方が深層の心と対決し、固着化した重いものを吐き出し後は、

心が軽くなって、優しいもの、優しい表現の画材もとめた場合です。

例えばゴッホは初期に暗い絵を描いていましたが、抑圧が外れたときに色彩が登場しました。画家ルドンも、不幸な子ども時代には強い黒で表現していたのですが、結婚してから、色彩が現れ出て来ました。「色彩は感情」とよく言われますが、情緒や感情が現れ出るぐらいに心が回復したと見えます。しかも、パステルの優しい表現で終始しました。画家はアートセラピーとして意識的に表現していなかったでしょうが、自然と自分にセラピーをしていた様にみえます。

画家は鋭い感覚で、その時の心の状態に合った画材を選んで、芸術作品にまで高めながらも、同時にセラピーをしていたのかもしれません。

上記 横並び3枚はゴッホの黒の世界から色彩のある表現への変化で、その下縦並び4枚はルドンの変化。どちらも黒っぽいモノクロームの画面から色彩の世界へと後でシフトしてきている。