業界の異端児の挑戦、『HOUSISTA RENOVATION ROOM』は二ヶ月先まで満室
【ビジネス報道】 平成二十九年七月十一日に東京・外苑前にてサンワカンパニー(3187.TM)が新規事業として空家を自社商品でフル・リノベーションし、様々な用途に使用できる場を提供するサービスを開始。『HOUSISTA RENOVATION ROOM』と名付けプレス発表・内覧会を行った。
このサービスは、住空間コーディネートをお洒落に行う人を「HOUSISTA(ハウシスタ)」と称す。ライフ スタイルの拘り等を反映させた“暮らしやすい”空間にフル・リノベする新しい取組みだ。三児の母でモデルの滝沢眞規子(戊午、写真上)をハウシスタの代表として選出。眞規子は「サンワカンパニの商材が豊富で、思い描いた以上の仕上がりに大変興奮してます。」と予想を上回るリノベに喜んだ。本サービスのプロデューサでもある。
同社は、本サービスを通じて空家のリフォーム・リノベを行い、住空間の変化を楽み生活するという需要喚起を図る。またリノベ コーディネートにツクルバ(代取:村上浩輝、中村真広)、施工にcoto(代取:田中明裕)が協力した。
三十代の山根太郎(癸亥、写真上)代取は「空家の有効活用という社会問題の解決と、HOUSISTAからの発信を通して、住空間における新しいムーブメントを起こし、日本人の住宅に対する意識を少しづつ変えていきたい。」とコメント。今後はB2Bだけでなく、B2Cにも注力する。必要な資材はWebで購入できる。今後は玄関やキッチンといった部分リノベも強めていく予定で、キッチンに関しては一日で施行可能なものもあるという。
同社は二十五年に東証マザーズへ上場。十年以内に一部への指定替えを目標とする。
無償利用は十二月二十五日まで
日本では新築至上主義の考えが強く、リフォームを始め「住」への関心がまだまだ低い。また五年毎に発表する「住宅・土地統計調査/総務省」では、二十五年十月現在の総住宅数は六千六十三万戸。内、空家は八百二十万戸もある。二十年の空き家データと比べると、六十三万戸(八.三㌫)も増加した。空家率は過去最高の十三.五㌫を記録している。
今回のリノベの舞台は南青山の築四十九年のアパート。大通りから一本小道に入るとあるアパート。入口にはウッドデッキ。専有面積は七十六.六六平方㍍の二DK。レンタルは無償だ。十二日から十二月二十五日までの半年限定の空間で、二ヶ月後までの予約が可能だ。予約時間は曜日に変動が有る。平日は午前十時から午後十時まで。
リノベで美しく生まれ変わった空間を存分に楽しめるだろう。
撮影記事:岡本早百合