テスト対策の仕方。
小学生相手の社会科のテストの
対策の様子を見ていると、
色々な試験対策の仕方を編み出して
自分なりの努力を重ねている子がいました。
トップの子は、自分で対策ノートを作り、
自分で問題をどんどん作り、
覚える地名などは以前の単元を
検索しながらこんな話題の中で
話された地名だと確認しながら進め、
実に王道的な方法をとっていました。
この、まとめなおすという作業は結構時間が
かかるものですが、一回満点近く得点を
取るにとどまらず、深い思考を伴うことによって
知識が後々まで残りやすくなるのです。
実はこの子、テスト対策の時から
川を覚える作業が手薄になっていて、
私はその子の対策を見ていて大丈夫かな?と
思っていました。
事実、今回も2問ほど空欄があり、
10分以上その2問について考えていたのです。
その時、彼女は何を考えていたのか。
「近畿地方で習ったことを思い出していました。
この川の名前は最初思い出せませんでしたが、
琵琶湖が目に入って、ひらめくように淀川の名前が
思い出せました。あ!そうか!!!って。」
「太田川も、先生がなんとなく中国地方の話を
していたことを思い出しながら、日本最大の
三角州の話を思い出して、それで名前を
ひらめくように思い出しました。」
そう、ひらめき。これは突然に
連結している知識と共によみがえるような感覚です。
この子にとってのこのひらめきの時間は、
強烈なまでにニューロンを再構成する
機会になったことでしょう。
これは、前回のテストからずっと
やり込みがきちんとなされていたので
できたひらめきなのです。
決してその場限り、その場しのぎの
学習ではなく、しっかり次に繋がる
学習ができていたことの証左なのです。
テスト対策、必ずこうすべき、という
方法なんていうのは存在しませんし、
今はこれといって方法を教えるつもりもなく、
ただもっと上を目指すにはどうしたらいいか
ちゃんともがいて欲しいのですね。
私などは書くのが億劫で嫌いだったので、
毎晩必ず”読む”、太字を自分の心の中で
説明してみるという時間をとっていました。
そういう方法もあると思います。
何にしても、ぼーっと学習するのが
一番良くありません。
何かしらのタイミングで、「よしっ!」って
思えるような方法でないといけません。
この1年間で、その域に到達する方法を
自分なりに全員が構築できればいいなと思います。