【留学20】魔女になった日
昔、私は、魔女になりたかった。
大きい声では言えなかったけれど、小さい頃の夢は魔女になる事。
そんな事ムリだって分かっていたけれど、でもなりたかった。
なぜなら、、、、単純に素敵だと思っていた。
ミステリアスだし、空も飛びたいし、魔法とかってかっこいいと思っていたから。
でも、どこかで分かっていた。
魔女に何てなれないって。空も飛べるわけないし。
そう、小さい頃、現実に気付く時があるじゃない?
サンタクロースが存在していないって。。。。
時は2015年11月
語学留学として訪れていたフィリピンセブ島
もはや語学学校はそっちのけで、いや、机に向かってても英語は上達しないと肌で強く感じて
フィリピンにある7700以上の島を片っ端から旅して回っていた。笑
そのうちの一つの島。シキホール島
古くから魔女のいる島として有名だった。
私はこの島に行き、魔女に会ってみようと思ったのだ。
セブ島から2日間かけて噂のシキホール島へ向かい、魔女(ボロボロレディ)と会う。
そのボロボロレディの黒魔術は、信じがたい施術だった。
原始的と言うかオカルトというか、、、、
はっきり言ってシュール。
それでも、ウソかどうかは試してみなくちゃ分からない!とおもって、願いを彼女に伝え、
びちょびちょになりながらやってもらった。
施術直後の感想としては、
正直わからない。。。。
良かったような。良くなっていないような。。。。。
そんなよくわからないまま、真っ暗な道を原付でみんなでホテル目指して走りまくった.
島1周約80kmの旅は予想以上に疲れて、アルコールも手伝い早めに就寝。
翌朝、何が起こるかも知らずにぐっすりと寝むりについた。
私は魔女だ
朝起きて、部屋を出て目の前のビーチから登る太陽を見て私は感じた。
あぁ、私は、魔女にだってなれる。
空を飛ぶだけが魔女じゃない。
空を飛べない魔女がいたって良いじゃないか。
なぜか、直感的にそう感じた。
何を言っているんだと思うかもしれない。
でも私は、自分や人間が本来持っている無限の可能性を感じたのだ。
体の奥底から沸き上がる生命力とでも言うか可能性のパワーをひしひしと感じて、そして制限をかけていたのは自分の頭の中だったんだな。とはっきりと分かった。
そして、更にハッと気付く。こんな風に感じられたのはボロボロレディのお陰だと。
一晩明けてから彼女の黒魔術の脅威を感じたの。
彼女は本物の魔女だったんだ。
今思うと、私にとって魔女とは、
「不可能を可能にする」 という存在として憧れていたのかもしれない。
正確には「不可能だと思い込んでいた事を可能だと信じられるように助けてくれる存在。」
ここで言う、不可能というのは私の頭の中で出来上がってしまった常識のことだから
そう、常識はいらない。不可能なんてないのだ。作り上げたのは全てはマヤ(幻想)。
すべては私の頭の中だけのことなんだから。
あれから2年近く月日は経つけれど、これほどの感動体験はそう簡単に忘れられるわけでもなく、なぜかまたフと思い出したので旅の続きと共に書き綴りました。
また自分で限界を決めているってことなのね。きっと。