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marco自転車タイヤショップ

HIRAME ポンプヘッド再生

2016.05.11 04:19

HIRAME のフロアポンプ用のポンプヘッド(アダプター)は本当に使いやすくて
ずーと使い続けています。

当初は、レバーを回転させてロックさせる横型を使っていました。
店の開店前から長いこと使ってた物だったんですが、お客さんにポンプを
貸したときにレバーが折れてしまって修理不能状態で放ってありました。


 




この横型の弱点はこのレバーが折れやすいこと。
押さえつける力をフレンチバルブの微妙な径の違いで調整しないといけません。
無理に押さえつけるようになってるとレバーが折れます。

それでもこのレバーはあまりに繊細な形状でまた折れるのもイヤなので
今は店で使っているのは縦型です。

この間ふと思いついたのが、レバーが壊れてるだけならレバーを追加してあげれば
使えるなと。
分解できないので横型レバーを元の位置に再生するのは無理、縦型のレバーを
本体に追加する方法で考えました。


         



縦型ポンプヘッドを調べると、本体の中子を下に 1.5mm ストロークさせれば
いいようなのでカム形状にしたレバーをヘッド本体に取り付けるようにします。
お誂え向きなことに本体フランジの外径が 22mm だったので以前トマジーニを
組み立てたときのフォークコラム(内径 22.2mm)の端材を使ってレバーの
軸受け部品を作ることにしました。
コラムの肉厚が 1.6mm と薄めだったので補強に鉄のフラットハンドル
(外径 22.2mm)のカット端材を入れ込みました。



 



すべての部品が余り物と端材で、ハンドドリルとハンドグラインダーのみで
加工したわりにはいい物ができました。



         



頑丈さを優先したのでちょっと大きめの無骨なものになりましたが
許容範囲内でしょう。



 



ポンプヘッドに組み付けるとこんな感じになりました。
レバーはパークツールのお役ごめんになった薄口スパナから切り出したので
非常にしっかりしているし、カム部分の形状を丁寧に作ったので本物の縦型よりも
操作タッチがよくなりました。

ちょっと貧乏臭いですが、昭和30年代、40年代の物が潤沢になかった時代に
育った人間って使ってた物が壊れても簡単には捨てられない性分なんですよね。

再生できてよかった。