読譜と暗記。
お昼間は、ヤマハのお店に行って、
教本を眺めていました。
職業病といいますか、教材を眺めるのが
とっても好きなんですよね。
教材のこういうところが共通しているなぁとか、
こういうところが違うんだなぁとか、
先日教えてもらって、実は短調とか長調とかを
織り交ぜながら色々なタイプの曲に
触れさせようとしているなぁと別の教材を
見ながら考えたり、
これは突然難しくなるなぁとか、
色々思考するのが楽しくて。
まあ、そんなに教材を眺めても、
自分で買うことはしないのですが。
自分が初学者である以上、分からないことが多い以上、
先生を信じることが、上達の近道なのです。
今日は与えられたバーナムの教本をずっと練習してました。
バーナムはレッスンではまだ扱ったことがありませんが、
これも意味があって選ばれていることを
素人なりに直感して、やはり練習は楽しかったです。
新しい指の動きには慣れませんが、
こういう風に動かしたら上手くいくのか・・とか
色々考える機会になりました。
というのも、もう一冊の方が
すでに不器用ながら一通り3周ほど
弾き終わってしまっていて、まだ上手くないですし、
ミスも多くて納得もできておらず、
あとはどういう工夫があるのか、あるいは弾き方が
おかしくないか、どういう練習をすれば良いか、
指導していただくだけという状態になっています。
もちろん、もう10周は弾きたいですけれど。
個人的には、長調の曲を短調に置き換えて弾いてみようの
ページで実際に弾いてみて印象がガラリと変わるのに
練習を始めて最も感動してしまったのです。
これはすごい!と。
しかし、満足いくほどスラスラ
読譜できていないことも感じており、
直感的に読譜するところまでいけないとこの教材は
自分の中でクリアしたことにはなりません。
指を置く位置も、まだまだ瞬間的に迷いがあります。
「楽譜を見てすぐ弾ける状態に。
暗記でなく、ちゃんと読んで弾ける状態に。」
はっきりレッスン初回で目標が伝えられてから、
私はそれだけを考えて練習を続けてきました。
しかし、この1冊目に関しては、読むことと暗記することは
同時進行のものなのだと思いました。
基礎的なことは暗記しなければいけません。
それは、小学生が計算を学ぶプロセスに似ています。
不意に、かけ算を学び始めたり、
公倍数や公約数を学び始めた時のことを
思い出しました。
具体操作の積み上げから、抽象的で直感的なものに
飛躍するタイミングというのが何度かあって、
多分今やっていることはああいう類のことなのだろうと。
できない、知らないことをできるようにする特訓は、
小学生とか中学生が、できない、知らないことを
できるようにするプロセスに何が必要なのかを
知る手がかりになると思っており、そういう面でも
ピアノにのめり込んでいるというのが、今の私です。
自分のやっている指導も、自分なりの特訓を通して
一段も二段もレベルアップさせてゆきたいものです。
そんなことを、久々に一人ぼーっとバーで
考えているというわけです。
日曜の夜は基本的に外に出ていないと、
それ以外の日は外に出る余裕もなくて、
最近はまた積極的に外に出る機会が増えました。
考え事は、いつになっても尽きません。
いつも考えているのは、自分が指導している
子どもたちが、この人は不思議だけれど
なんかいつも工夫していると、一般的な
普通の指導の中で思ってもらえるくらいに
洗練された状態を保つことでしょうか。
派手であることは別に必要はなく、
なぜこんなに自然とできるんだろう?
どうして勉強してしまうんだろう?と、
不思議に思ってもらえるような講師になるのが
今のところの目標であります。
まあ、達成率としては6割くらいでしょうか。
特に小学生は、課題が多いです。まだ幼いというのもあります。
これが8割くらいになったら、塾が目標としていることが
また一段上のものになることでしょう。
それにはまず自分がなんとかするプロセスを
しっかり踏んで、何をどう取り組んだら楽しいのか、
伝えられるようにならなければなりませんね。