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ラ・バヤデール(La Bayadère)

2017.07.03 00:09

こんにちは。日本の多湿な気候に驚いている今日この頃です。「今日は35度の夏日となるでしょう」という天気予報。気温は酷暑のデリーより10度以上も低いのに、この不快感…!皆さまもご自愛くださいませ。

さて、先日東京バレエ団の「ラ・バヤデール」を観に行きました。バレエについての知識は全くないのですが、インドに関係がある舞踊作品ということで興味を持ちました。

パンフレットによると、「ラ・バヤデール」は、もともとインドの詩人・劇作家カーリダーサの戯曲「シャクンタラー姫」を題材に生まれたそうで、1830年にフランスで「神とバヤデール」というタイトルで上演されて以来、時代の影響を受けながら構成や演出の変遷を経て、今日まで上演されてきたそうです。(「ラ・バヤデール」というタイトルで、ロシアで初演されたのは旧暦の1877年)南インドを舞台に、神殿の舞姫・ニキヤと戦士・ソロルの恋愛が、王、その娘ガムザッティ、大僧正などの人間模様を通して描かれます。


インドを舞台にした世界がバレエでどんな風に描かれるのか想像がつきませんでしたが、第一幕からバレエを観ているということを何度も忘れてしまうほどでした♡ 踊り、音楽、衣装、演出…観ていて、ドキドキの連続でした♬ 踊りのシーンはもちろん、ドラマ的要素もたくさん入っていて、カタックのバレエ作品や他のインド舞踊のようでもありました。特に宮廷のシーンは豪華絢爛で、インド映画の名作「ムガレ・アーザム」の宮廷シーンを観ているような気持ちになりました😍♡途中途中、カタックでこの作品が踊られるとしたら…の妄想も止まりませんでした。笑 


2幕の始めは、おぼろ月夜の背景が幻想的でした。舞台上のダンサーを1人ずつ増やしつつ、同じ動きを何度も繰り返しながら変化するフォーメーションに、群舞の重層感に意表をつかれる瞬間が何度もありました。


3幕のセットには、インドの遺跡っぽい雰囲気が漂っていました。ブロンズ像の舞がなぜか私にはヒンドゥー教の猿の姿をした神様ハヌマーン神像っぽく見えました。また、この舞は、1930年代以降に特定のインド舞踊のジャンルに縛られない「インド舞踊バレエ」を世界に広めたとされるラーム・ゴーパールさんやウダイ・シャンカルさんの動きが飛び出てきたような舞のように見えました。ご存命の間にお目にかかれず、写真でしかお二人を拝見したことはありませんが、ポーズやひじの曲げ方の角度などが似ているので、振付には時代背景も考慮されているのかも?なんて、勝手に想像してしまいました。


そして、クライマックスでは、ショッキングな落雷のシーンから、ダイナミックな空想的な夢の世界…。魔法にかけられた2時間30分でした😍♡また機会があれば、他のバージョンも拝見してみたいです。


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