トマトの赤色色素、リコピンの力とは
皆さんは夏の旬の野菜としてどんなものを思い浮かべますか?私が一番最初に思いついたのは、真っ赤なトマトでした。太陽の光をそのまま反射させたような、綺麗な赤色をしたトマトは、一年を通し、スーパーなどで見かけますが、日本の露地栽培での旬は6月から8月だそうです。しかし、トマトが一番おいしくなる旬の時期は、実は春から初夏にかけてと、秋だそうです。知っていましたか?多くの方が、私のように、トマトのおいしい時期って真夏だと勘違いしているのではないでしょうか。日光を存分に浴びただけではなく、比較的乾燥した気候が、トマトの糖度を上げるには必要になるそうです。またこの頃に一番栄養価が高くなるそうですよ。今回はそんなトマトの栄養価で有名なリコピンのお話です。
トマトの赤色を形成するリコピンは今では有名な栄養素ですよね。このリコピンはカロテノイドと呼ばれる、赤、黄色、オレンジ色の色素の一つです。同じカロテノイドの仲間として、ニンジンやホウレンソウ、またはパセリなどに多く含まれている、βカロテンがあります。このβカロテンは、体内でビタミンAに変化するので古くから栄養学の中で注目されてきた栄養素です。しかし、トマトが含むリコピンにはこの作用がありません。それでは果たしてリコピンには健康に対してどんな作用があるのでしょうか?
実はこのリコピンのカロテノイド自体に強い抗酸化作用があり、特にリコピンにはこの効果が強くその作用はビタミンEの100倍以上とも言われています。この抗酸化作用は,ダイエット効果があるだけではなく、血糖値を下げたり、動脈硬化の予防につながったり、喘息の改善、更に美白効果が期待できます。夏の紫外線対策にトマトを活用するのもいいかもしれませんね!様々な体の問題を解決してくれるリコピンの力、赤色のトマトを摂取して存分に発揮させましょう。