柳橋(東京都台東区)
2017.07.04 07:27
かつて新橋と並び「新柳二橋」と称された一大花街「柳橋」を歩いた。
昭和5年当時、芸妓屋195軒、芸妓366名、料理屋、待合併せて62軒という規模だったが(『全国花街めぐり』より)、昭和30年当時も盛況で芸妓の数500名に増えていたという(『全国女性街ガイド』より)。
しかし、新橋がいまだ現役なのに対し、柳橋花街は高度成長期を境に衰退、終焉を迎えてしまった。
柳橋(昭和4年架橋)
手前が中央区東日本橋、向こう側がかつて花街が存在していた台東区柳橋
浅草橋から臨む柳橋
神田川両岸に屋形船が係留している船宿が並ぶ
神田川は柳橋の向こうで隅田川と合流する
船宿「小松屋」
柳橋の袂に建つ木造の船宿
神田川に刺している木の杭で支えているように見える
柳橋の欄干
かんざしのオブジェが並ぶ
柳橋の街並み
古い待合と思しき建物とお稲荷さん
遊里のお稲荷さんなので玉垣に名残りがあるかと思って探ったらビンゴだった
「東京柳橋組合」と料亭の屋号が刻まれている
「日本相撲協会」と横綱の名前もあった
かつて存在した蔵前国技館に近いことから角界の信仰も篤かったと思われる
旧花街の街並み
その名残りも所々に見られる
最近まで現役だった料亭の黒塀
柳橋から浅草橋にかけて人形問屋が多い
原歯科医院(昭和3年築)
柳橋は戦災の被害も微細だったらしく、戦前建築も少なくない
柳橋にも看板建築が点在している
柳橋から臨む神田川
訪問 2017年4月