相模湾 コマセ キハダマグロ 釣り方
僕がここ10年くらいマグロに挑んできた中で、知ってることをこれからマグロ釣りに挑戦しようと思ってる方にお教えします。
まずは船選び
相模湾の夏の風物詩てきな釣り、コマセマグロ。
最近ではこの夏の集客で1年の売り上げが左右し、夏の売り上げで生計が左右してる宿も大きいのではないかと思うくらい人気の釣りです。
8月1日のコマセ開幕から、毎日、それこそ平日でも満席状態でどこの船もにぎわっています。
僕も何軒もの船にこの釣りで乗っていますが、
この釣りの場合、ソナーで反応を追いながら、その反応を見極め、先回りをして船の下に反応を通すという流し方。
なので仕掛けをおろしたときにその群れが入ってきたらヒット、ヒットと何人かにかかるが、うまくとらえられていない場合や、群れが方向転換をしてしまい、
船の下に通らなかった場合にはすぐに回収。
そしてすぐに船が走り出し、また群れを追いかけるという繰り返しです。
この時、船長からの合図で仕掛けを落とすのですが、
群れが船の下を通ってきたときに船長が
「いま右ミヨシから入ってきてるよ」
「結構いい反応だから誰かにかかるんじゃない??」
「餌をとりに上がってきてるよ」
などなど、釣り人を興奮させてくれる?(笑)船長の船が僕は好きです。
何も言わずにただ流して、「あ~今の反応はいい反応だったのに」ってあとから言う船長とか・・・
だったら通ってる時に行ってくれよ!!
って感じになります。
なので、そういった部分で釣り人を楽しませてくれる船長の船が僕は好きですね~。
まあ、とにかくこの釣りは人気の釣りなので、どこの船でも混んでます。
カツオが食ってる時はお祭りなども激しくなるので、周りと協力しながらうまくやるのがいいと思います。
次にタックルです。
最近ではキハダ用のタックルは各メーカーからいろんなものが出てるので、そんなに困ることはないと思います。
基本的に竿は折れなければ何でもいいと思います。
リールは電動か手動か、これはご自身のパワーの問題もありますから、一概には言えませんが、慣れない人は絶対に電動がおすすめ。もの的には安物だとやはりそれなりになってしまいますから、そこそこの物を選ぶべきです。
仕掛け
ビシはどこの船の船もだいたい80号のビシを推奨していますが、
100号や120号も忍ばせていくといいかもです。
そしてハリスですが、18号~24号くらいを使ってる方が多いです。
ナイロンかフロロか?これは好みもあるので何とも言い難いですが、かかったときに、飲まれちゃって、ラインが歯にあたっちゃうと、どんなものを使ってても切れちゃうので、あまり気にしなくてもいいように思います。
ここを考える時に必要なのは、餌が漂う姿勢というか、潮に対する糸のふけかた。
ナイロンのほうがやわらかい分、潮になじむとはよく言われています。
最近ではナイロンを押してる人も多くなってきてます。
ただ逆にフロロの硬いハリスは潮へのなじみは良くありませんが、飲まれるのが少ないようにも思うし、これまた悩ましいところですね。
針が一番悩むところでしょうか?
ヒラマサ針からウルワ針まで、各メーカーいろんなものを出しています。
僕も今までいろんな針を試してきましたが、これという答えはいまだ見つからず。。。
形や大きさ、軸の太さなど・・・いろんな針を試してみましょう。
あとは、チモト強化チューブやフローター、針を棚に早くなじませるためのスイベルなどをかますテーパー仕掛け。
このあたりもどれが正解というのはないように思うので、いろんなことを試してみましょう。
ただ、一番大事なのはバランスかなと。
例えばナイロンはリスで潮と同調をさせようと思ってるのに、重たい針を使っちゃうとか、、、
これだと本末転倒。
ハリスから針までと、自分が撒いたコマセとを、
どんな状況にしたいのかを考えることが重要だと思います。
付けエサ
これについてはやはりオーロラが最高の餌だとは思います。
しかし、近年のオキアミ不足から、夏の間はオーロラがどこも欠品状態。
これまたいろんな餌を試さなければ・・・という感じ。
餌付けは、基本的には1匹付けもしくは抱き合わせ。
これについてはその棚にしっかりと餌が入っていれば、なんにでも食ってくるのでそんなに気にしなくてもいいように思います。
投入
船長の「いいよ」の合図で投入ですが、そのとき船は惰性で動いているので、遅れてしまうとおまつりの原因に。
そろそろかなというときになったら、天秤を持っておき、いつでも投入できる体制を作っておきましょう。
コマセの巻き方
1、は巻きながら徐々に上げてくる(帯状に撒く)やりかたと、
2、棚で一気にまいてしまう(球体に撒く)やりかた。
3、撒かずにそのままステイ。
大きく分けるとこの3種類があります。
これはその時状況で使い分けるべきですが、群れの動きが遅い時には帯状に撒いておいたほうが自分の針の延長上に長くコマセが聞いてくれのでいいと思います。
その反面、群れの移動が速く、すぐに船下から消えてしまう場合は2のように球体にしたほうが、コマセの中に突っ込んできてすぐにアタリが出るようです。
また3のようなステイは、船が止まっていて、群れが入ってくるのを延々待つ場合。
この場合にはなるべく無駄に餌を撒かずに待っていたほうがいいように思います。
ここまでくると、あとはアタリが出てから、釣り上げるまでです。
アタリ
アタリはゴゴゴーっと持っていくようなアタリです。
僕はここで鬼アワセをかますのですが、やってもやらなくてもあまり変わらないです。
じゃあなぜ僕が鬼アワセをかますかというと・・・
気持ちがいいからです(笑)
で、本題。
このアタリでどう処理すればハリス切れを抑えられるか?
人によっては、飲まれる前にあわせなきゃだめだとか、
向こうアワセで大丈夫とか・・・いろいろ言いますが、
結局、マグロはすごい吸引力でオキアミを吸いまくってると思うんです。
この吸引力で吸われた針が、口の奥でかかってしまったら、ラインは歯に当たって切れる。
吸われたんだけど、奥にはかからず閂でかかったら切れない。
ただそれだけ。
結局、どんなことをしても運が悪ければ切れちゃうんですよね~。
ただ針の大きさや形状、ラインの硬さなど、
これの確立を上げる方法はあるように思う。
僕の中でも「これ!」というのはいつもあるのですが、
それをまた次の時に試すと、「あらら、これも違ったか。。。」という感じに。
なのでみんな試行錯誤でやってるんでしょうね。
そして巻き上げ。
これに関しては船長によっても違うので何とも言えませんが、
時間をかけすぎてる人に関しては、ドラグが緩すぎてると言えるでしょう。
先ほども書いたように、飲まれてたら切れる。閂にかかってれば切れない。
だから、ドラグはきつくて大丈夫です(きっと)
20号くらいのハリスってとっても強いです。
引っ張り合いっこくらいじゃ、ほぼ切れません。
時間がかかってる人たちのドラグ設定って、僕が見た感じだと10号から12号くらいの負荷しかかけてないように思います。
だって10号くらいのハリスで根掛かりした時のことを考えてみてください。
なかなか切れないですよね!
切れなくてどうしようかと思っちゃうくらい(笑)
そう考えると、20号なんて本当に切れないですから。
切れた場合の95%以上は「歯」だと。。。
なのでせっかくかかったマグロ。
そのせっかくかかったマグロをゆるゆるのドラグでやってても、最終的に負荷をかけなければいけなくなって、結局は切れちゃうんだったら、
本気のドラグで本気のマグロと戦ったほうが、気持ちがいいのでは?って思います^^
なので、船探しから、仕掛けなどの追及まで、
自分にはこれだ!!というものが見つかるまで本気で挑んだらいいのではないかと^^
なんせ相手は「マグロ」です。
自分の持ってるものすべてを使い、自分史上最高の魚を捕りましょう!!