バナナやりんごが黒く変色するのはなぜ?
甘くておいしいバナナやりんご。お弁当にも入れたいけれど、切って置いておくとすぐに黒く変色してしまう!今回は、果物が変色する秘密について調べてみました。
バナナやりんごには『タンニン』というポリフェノールの成分が含まれています。その『タンニン』が空気中にある酸素に触れることで、切ったり皮を剥いたりした部分が酸化して黒く変色してしまうと言われています。
黒く変色したものは食べられないの?と心配に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、変色しても腐っているわけではないので、味や栄養素は変色前と変わりません。ですので、見た目に少し抵抗はあるかもしれませんが、食べても問題はありません!
とは言え、食べ物は見た目も大事。切っても変色しない方法もあるので、見栄えが気になる方は実践してみてはいかがでしょうか?
りんごとバナナ両方に使える方法ですので、覚えておいて損はないと思いますよ。
①水・塩水に浸ける…これは、一般的に知られている方法ですね。水に浸している間は変色を防ぐことができますが、取り出してしばらく空気に触れているとどうしても少しずつ変色してしまいますので、すぐに食べる場合はこちらの方法で良いと思います。
②レモン汁をかける(またはレモン水に浸ける)…レモンの果汁にはビタミンCが多く含まれているため、それが作用して果物の変色を防いでくれるのです。しかしこの方法には、味が酸っぱくなってしまうという難点があります。
③砂糖水に浸ける…「塩水ではしょっぱくなってしまって気になる」という方には、砂糖水がおすすめです。砂糖水も味に変化が出てしまいますが、元々甘いバナナやりんご。多少甘味が増してもそれほど気にはなりません。
④はちみつ水に浸ける…砂糖同様多少甘味が付きますが、こちらも許容範囲。はちみつには変色を防げるペプチド化合物が含まれているため、はちみつ水に短時間漬けておくだけでその後長時間変色を防ぐことができるのです!これは最も効果的な方法なので、お弁当などに入れたい場合はこちらの方法を試してみることをおすすめします。
このように、普段何気なく口にしている食べ物にも“色の変化”という現象が見られますが、同じ食べ物でそれを防ぐことができます。
今回ご紹介した方法を試して、ぜひ見た目も味もおいしい果物を召し上がってみてくださいね。