Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

コインランドリーコミュニティ

2017.07.06 13:51

一人暮らしも三年目に突入したが、まだ達成していない「一人暮らしっぽいこと」がいくつかある。

そのうちの一つが「コインランドリーで洗濯」である。



というわけで梅雨の部屋干しに耐えきれなくなった先日、近所のコインランドリーへ行ってみた。


事前リサーチで結構な量が洗濯・乾燥できる、家でやるより高くつく、紙幣は使えないので小銭を持っていくなどの情報を得ていたが、持っていったのはシーツ二枚と服を数点。小銭はとりあえず800円。

まず様子を見てみないことには始まらない。さてどんなものかと乗り込んでみたが人はだれもいなかった。


コインランドリー初心者なのでここぞとばかりにしっかり説明を読み込む。

洗濯機や乾燥機はそれぞれ適した洗濯物の量があり、それより多いと十分に洗えなかったり乾かなかったりすると、一番少ないので13キロだったが13キロって一体どれくらい…?

しかしちゃんとわかりやすく目安の枚数が絵表示になっているので参考になる。(もちろんシーツ二枚と服数点は少なかった)


まずは洗濯からと、小銭を入れ戸を閉めると洗濯機がまわりだした。ベンチに腰かけて待っていると人がチラホラやってきた。

だいたい乾燥機の方を使っている様子から家で洗濯したものをみんなここで乾かすらしい。なるほどね!洗濯だけで500円はたしかに高い!!


30分ほどして洗濯が終わると今度は乾燥機へ。13キロ用で8分間の乾燥につき100円。目安は20-30分とあったので三枚100円玉を投入し、しばらく待つ。

同様にベンチで待つ親子もいれば、乾燥機に入れるとすぐ出ていく人もいた。近所の人が多いんだろう、ちょっと羨ましい。(自宅からは徒歩15分ほどなので一時帰宅にはやや遠い)


乾燥がおわって取り出したシーツはなんと、まあ、ほかほかのふわふわで、あまりの嬉しさに体に巻きつけて静かに歓喜した。素晴らしい!部屋干しのにおいからの完全なる解放。


たしかに値段は高いが、乾燥機がなくて何日も部屋干しで満足に乾かないくらいなら断然コインランドリーで乾燥かけた方がいい。


というわけで数日後。なるべくたくさんの洗濯物を持ってコインランドリーに参上。

昼前の時間だが人はまぁまぁ。中年の男性、派手めな格好のおばちゃん、中年のひょろりとした女性。

派手なおばちゃんはひょろりとしたおばちゃんと話をしていたが、しばらくしてひょろりさんは乾燥を終えて出ていった。


派手おばちゃん、相当話好きとみる。わたしに今日は旦那さんが釣りでいないことを話してくれた。あらかぶは美味しいけど毒があるのがイヤ、さばくのが大変、などなど。


何気ない待ち時間のひまつぶしである。こういうとりとめのないものこそ愛したい。

そんなことを考えていると派手おばちゃんが隣の自販機のカフェオレをくれた。呆気にとられてしまったが、そういえばさっきのひょろりさんにも何か買ってあげてたな。


コインランドリーコミュニティって感じか。


さて先日もまたコインランドリーへ行くと乾燥機の何台か点滅してエラー表示が出ている。気になりつつも営業中の乾燥機に服を投入し、近所のスーパーへしばし買い物へ。


戻ってみるとおじちゃんが乾燥機の前で立ちすくんでいる。

「機械が全部エラーになってますよ」

そのおじちゃんの服も、もちろんわたしの服も止まった乾燥機の中で湿ったままだった。


おじちゃんが管理者の方へ連絡してくれたので待っていたら、部屋着のおばちゃんが来た。

「あら〜、こんなのはじめて…」

とこぼしている。大丈夫か。


急ぎの用はなかったので様子を見ていると、ギャルっぽい若いお母さんと冷えピタを貼った女の子が入ってきた。どうもこの親子の服もそのままだ、エラーで動かないらしいですと伝えるとお母さんは無表情のまま「そうですか…」とこまった素振りを見せた。


管理者のおばちゃんは業者の人に電話をかけていたが結局修理に来てもらうことになったらしい。

時間がかかるのでおわったら家まで届けに行きますとのことだったので住所と連絡先を教えた。

そこまでしてもらえるのか…と感心していたら帰ろうとしていた親子におばちゃんが声をかけていた。

「なんでも好きなの飲んでいいよ。」


ジュースを買ってもらった女の子は嬉しそうだった。

お母さんの方にもおばちゃんは飲み物を買ってあげていた。

そしてわたしにも!暑かったのでコーラの缶を選んだらペットボトルでもよかったのに〜とわらっていた。


2時間後連絡があり、家の近くまでおばちゃんはタクシーで服を持ってきてくれた。完全に乾くまで時間延長してくれたらしかったが、追加のお金は受けとってくれず「また利用してね〜!」と去っていった。

手元の服は梅雨のジメジメとほど遠い、やさしさに包まれたようなふわふわ感で、まだ少し温かかった。




つづく。