北朝鮮、シリアを放っておくなどありえない選択
北朝鮮の核実験が近いこともあってひとつ確認したいことがある。一部の人達の主張の中で「武力ではなく対話をすべきだ」という意見がある。
これはもはや笑ってしまう話なのだが、ここにきてまだ対話などという考えが出てくることに驚く。これまで散々対話を試みてきたが、向こう側からそれを断ってきたのだから、もう対話は必要ない。
さて、シリアと北朝鮮の共通課題といえば、「化学兵器」である。化学兵器はサリンやVXガスなどをミサイルや爆弾に装填して、毒をばら撒き、人間を苦しめて殺傷する。それを使用することは人道上許すことのない行為だ。
化学兵器を保有する国家は、例えば核兵器や強力な軍隊を持たない国家が自衛目的や威嚇のために保有する側面があるようだ。しかし北朝鮮は核開発も同時に進めることを可能にし、その脅威は東アジアだけでなく、世界全体の懸念として認識されるようになった。
そのような北朝鮮の暴走を止めることができなかった。そう、対話では北朝鮮を止めることができなかったのだ。
これまでの歴史と経緯がそれを証明している。よって北朝鮮に「対話」で暴走をやめさせるというのは愚論である。
シリアと北朝鮮は化学兵器でつながっていて、シリアで北朝鮮国営企業が化学兵器の調達や開発に携わっているのは周知の事実であるし、共に独裁国家である共通点もそれに拍車を掛けている。独裁国家とはまさに北やシリアのことを言うのであって、一部日本の反体制派が安倍首相を「独裁者」と言っているのが、おかしくて仕方ない。
化学兵器を使用することは本当に許すことのできない戦争犯罪だ。アサドはそれを平気で使用するし、化学兵器を全廃したというのは真っ赤な嘘であり、その後も密かに化学兵器の製造を続けているのことは一目瞭然で、それに北朝鮮が絡んでいるのは言うまでも無い。
この2国の「毒ガス国家」を私達は無関心で、そして許していいのだろうか。
トランプ氏はこの2国に対して良い仕事をしていると思う。北朝鮮もシリアも「いつかは軍事的オプションで潰さないといけないだろう」と多くの日本国民が心の中で思っているはず。それは口にしないが、戦争するしか解決法がないのが現状だ。それをテレビも言わない。でもこのまま放っておくのはありえない選択なのである。
Mitsuteru.O