8002 - 丸紅(株)
前回は8/6に(翌営業日終値)487.9円で、おすすめ銘柄の買い判断をしていますね。
http://ameblo.jp/kurasitoyume/entry-12187659673.html
私のブログの通りに売買していけば、皆さん大金持ちなわけですが、なかなかそうはいきませんね(笑)
私の投資判断の基準は、まず売上高と時価総額を見比べるわけです。
企業の利益というのは、売上高を超えては出てこないわけです。
ですので、売上高(企業規模)の割に、利益がたくさん出て時価総額が大きい企業は、基本的に要注意銘柄として、ほとんど買い判断はしません。
世の中はとても良く出来ていて、儲かる分野には多くの企業が殺到するようになりますので、最初は利益が出せても、いずれは競争に巻き込まれて、利益が減っていくものです。
高利益率の事業ほど競争が激しくなるのですから、その高利益率を基準として株価が形成されている企業は、基本的には割安ではないと、私は判断しています。
一方、利益率は低いですが、売上高が多い企業は、大きな変革を遂げる可能性があります。
なぜなら、利益というのは、経営のやり方によって、状況によってはいくらでも創出できるからです。
これは多くの社会人が経験していることだと思います。
給料を下げれば、企業はいくらでも利益を出せるのです。
ですので、そこで見ておかねばならないのは、下げる余地がある給料かどうかという点です。
平均年収300万円の企業が、それ以上に給料を下げるのは困難です。
なぜなら従業員だって、仕事をするためには生活をしなければならず、最低限度の給料は必要だからです。
でも平均年収が500万円ある企業は、十分に下げる余地があります。
人件費の割合が多い企業ほど、利益創出の機会は大きいです。
利益を出すために、ニーズのある革新的な事業を行うようにする。
これはもちろん大前提なわけですが、それを投資家として見た場合は、運の要素がどうしても強くなる。
それがわかれば、誰だって大成功の経営者ですよ。
でも現実にはそうではない。
ですので、明らかに見える範囲での投資、数字に基づく投資を、私はこれからも投資戦略の根幹にすえて、安心安全な投資を心掛けていこうと考えています。
さて、前置きが長くなりました。
今回は丸紅の歴史について見てきましょう。
1858年、初代伊藤忠兵衛が麻布の「持下り」行商を開始したことをもって創業としています。
そのため、同業の伊藤忠商事株式会社(以下「伊藤忠」)とは同根です。
その後、いったん伊藤忠と分割されたものの、戦時中に再度合併(大建産業)、戦後の財閥解体措置により再度両社は分割され、1949年に現在と直接つながる丸紅株式会社が設立されました。
社名は、創業者の伊藤忠兵衛が、「紅は高貴な色である」として実家の屋号「紅長」から1文字をとった「紅忠」という商号を使用して、○の中に紅という文字を入れた印を暖簾や半纏に使ったことに由来します。
1960年代から1970年代前半には三井物産・三菱商事と並んでスリーエムと称される総合商社トップ3の一角であったが、その後伊藤忠が安宅産業を合併して力を付けたことや、住友商事の台頭、さらにはロッキード事件の影響などもありました。
1997年のアジア通貨危機によって各商社は甚大な負債や不良債権を抱え、それによって丸紅も一時倒産の危機に直面したものの、中期再建計画であるAction21 A Planに沿って業績のV字回復を達成します。
その後は、他商社とともに「商社夏の時代」を謳歌しています。
特に丸紅は、伝統的に紙・パルプ部門、食料部門、電力部門に強みを持っている他、空前の資源高の恩恵、またはリスク・マネジメントの強化などもあって、2013年3月期は2期連続で過去最高益を更新し、売上高は七大商社中第3位となりました。
世界を変える情熱。 / 会社紹介映像
さて、投資判断ですが、株価は前回より上昇しましたが、時価総額は売上高の1/5以下です。
営業利益率は低いのですが、経常利益や当期利益はそこそこ出ています。
チャートはボックス相場の高値圏ですが、空売りが多く、株価はさらに上昇すると考えています。
私の投資判断は買いで、おすすめ銘柄です。