初対面の外国人と会う時に、心にとめておきたいこと
今日は、アメリカの企業のダイバーシティ研修の打ち合わせに同席させてもらいました。
(ダイバーシティ研修は、異なる価値観・バックグラウンドを持つ人とも良好なコミュニケーションをはかれるよう、違いを尊重する考え方を学ぶ研修です。)
打ち合わせを通じて気付いた、初対面の外国人の方と会う時に、心にとめておきたいことをまとめます。
相手のことを、ニュートラルに受け止めよう
人が何かを見た時に心の中で思うことは、以下の3つに分類できます。
・Description(描写)
・Interpretation(解釈)
・Evaluation(評価)
例えば、みなさんはこの絵を見た時に、どう感じますか?
・「この服は伝統衣装かな?」「きっと100年以上前に描かれたものだろう」
→これは「解釈」です。
・「この女性はとても美しい」「暗い色合いが、あまり好きではない」
→これは「評価」です。
つまり、「描写」は物事をそのままニュートラルに捉える形、「解釈」「評価」は自分の色眼鏡を通して捉える形になります。
物事に出会った時、これらの三つの要素を感じるのはごく自然なことです。
ただ、初対面の外国人に対して強い「解釈」や「評価」をしてしまうのは、少し危険だと感じます。
例えば、日本では入れ墨をいれた人を「怖い」と感じてしまいがちですが、アメリカでは、企業で働いている友人たちの中にも、派手ではないタトゥーを入れている人が普通にいます。
日本での価値観を持ったまま、「あの人、何か怖そう」とタトゥーを入れたアメリカ人を解釈・評価してしまうとしたら、良い関係を築く可能性を閉ざしてしまうことになってしまいます。
ニュートラルに受け止めるために、できること
・自分の感じていることを振り返る
→「これは描写・解釈・評価のうち、どれに当たるかな?」と振り返る習慣があれば、先入観や偏見に影響されるのを防ぐことができます。
・相手に質問をする
→直接相手に質問をすれば、勝手に解釈してしまうこともなくなり、相手の文化に対する理解を深めることができます。
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上記のことは、外国人の方に接する時に加えて、性別・年代・出身地等、異なるバックグラウンドの人と接する時にも、大切にしていきたいです。
ダイバーシティ研修、日本の企業でも導入が進んでいきますように。