なでる
なでるだけで効果があるはずがない。
と思っている方も多いと思います。
しかし、人間の皮膚から骨は大半の部位で空洞がありません。
つまり実質です。
その組織と組織の間がリンパ液に満たされている訳です。
水のような成分で組織が満たされているということです。
水は非圧縮性の流体ですからどれだけ圧縮しても体積が変わりません。
つまり表面をなでてさざ波を起こしてもそれは骨まで響く訳です。
それなら僅かな力でも骨にまで振動が伝わるはずです。
ワザワザ力任せに揉んだりする必要はないはずなんです。
逆に揉んだり強く叩いたりすると組織が破壊されてもおかしくない。
組織が破壊されればそれを修復するのに時間がかかります。
いわゆる筋肉痛のようなものですね。
これが揉み返しという言葉になっていると思います。
刺激して循環を良くしようとしているのに逆に修復にエネルギーをとられて逆効果。
ということもありえる訳です。
以前も書いたとおり関節の異常は皮膚にでます。
これも空洞がなく実質ばかりだから関節の異常は皮膚の表面に出ます。
痛みのある異常な関節部位の皮膚は必ず一定の方向性をもって緊張しています。
経絡や穴は異常な関節を通る時にその影響を受け蛇行します。
蛇行するだけでなく本来の幅以上の大きな流れとなってしまったりします。
これが経絡や穴の異常状態です。
それは簡単に触診することができます。
素人でも触診できますよ。
意識を集中させ皮膚に触れるか触れないかぐらいの力でなでた時
関節をゆっくり小さく動かした時と同様に集中力が高まります。
つまり軽くなでると集中力が増し意識が高まります。
この状態が重要なんです。
当然治療効果はあがります。
気が流れて水や血が流れる。
という原理そのものが働きます。
でもただ軽くなでるだけでは効果はありません。
ここが人間にしかできないポイントなんですよね。
大事なことは意識を流すことです。