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古本屋ブックスパーチ | 鹿児島の古書店 | 古本の買取承ります

今週の営業予定+今週の1冊

2021.12.13 05:01

【今週の営業予定】

12/13(月)12時〜18時営業

12/14(火)臨時休業

12/15(水)定休日

12/16(木)定休日

12/17(金)12時〜18時営業

12/18(土)「クリスマスガーデン2021」に出店のため店舗不在。

場所:マルヤガーデンズ7階の屋上庭園ソラニワ

12/19(日)12時〜18時営業


【今週の1冊】

『黄色い本 ジャック・チボーという名の友人』高野文子(講談社)※12/13(月)新刊本で在庫あり。

高野文子の短編漫画集。

表題作「黄色い本 ジャック・チボーという名の友人」は、本が好きな高校生の女の子が主人公。

図書室から借りて読んでいるロジェ・マルタン・デュ・ガールの『チボー家の人々』に夢中だ。

『チボー家の人々』は白水社から全5巻出ている長編小説で「黄色い装幀の本」。

主人公は両親と弟と従姉妹の娘と共に暮らしていて、家族が寝静まったなか小型電灯を頼りに独り夜遅くまで読み耽ったり、家事の手伝いの合間に読み進めたりと、日々の生活をこなしながら『チボー家の人々』を読み終えるまでの様子が描かれている。

時には没頭して本の世界に入り込んでしまって人から注意されてしまったり、

現実のこの場面だと本のこの登場人物ならこういうリアクションを取るだろうな想像したり、

本の世界や登場人物たちが自分の心に棲みつくような感覚にあるあると頷いてしまう。

本を読んでいる時の幸福感が表現されていると同時に、その時間に終わりが来ることの切なさもまた伝わってきて、本が好きな人にグッと来る作品だと思う。