グアテマラにある3つの世界遺産
グアテマラには、ユネスコ(UNESCO)に登録された世界遺産が3つあります。ひとつはジャングルに眠るマヤ文明の古代遺跡「ティカル国立公園」(複合遺産、1979年登録)、もうひとつはスペイン植民地時代のコロニアル文化が色鮮やかに残る「グアテマラ・アンティグア」(文化遺産、1979年登録)、そして最後に「キリグアの遺跡公園と遺跡群」(文化遺産、1981年登録)です。観光プランの予習もかねてメモ!
最初のティカル国立公園は、地理的にはメキシコのユカタン半島や隣国ベリーズに近いグアテマラ北東部にあります。ティカルはグアテマラのペテンという地方に隆盛した古代マヤの大都市で、マヤ文明の政治経済の中心地として、4世紀から9世紀ごろにかけて繁栄を極めたそうです。広大なジャングルに当時の姿を残すティカルは、1979年にUNESCOの複合遺産に登録されています。
ティカルの中心には、「大ジャガーの神殿」とよばれる高さ15メートルほどのピラミッドがあり、神殿の最上部にはジャガーの彫刻があるそうです。ティカルのピラミッド群は、中米一の高さを誇るそうです。ティカルが滅亡したのは10世紀のはじめといわれ、干ばつによる食料危機が背景にありました。
次に、アンティグア・グアテマラは、首都グアテマラシティから車で1時間ほど西へ行ったところにある古都。標高は1530メートルの高原にあり、街からはアグア火山を望むことができます。グアテマラ観光の拠点都市として、たくさんの外国人旅行者を受け入れており、首都に比べると治安もよく、アンティグアを中心に遠隔地へと足を延ばす観光客が多いのだとか。
アンティグア歴史地区には今も植民地時代の建造物が美しく残っており、カプチナス教会・修道院、アンティグア・グアテマラ大聖堂、ラ・メルセー教会、サン・フランシンコ教会、サント・ドミンゴ修道院跡、エルマーノ・ペドロ病院などが、1979年にUNESCOの世界遺産に登録されています。
3つ目のキグリア遺跡は、グアテマラ東端部にあるマヤ遺跡のひとつ。遺跡は、鉄道路線とモタグア川に挟まれたバナナ円の中央部に保存されているそうです。キグリア遺跡へは、グアテマラシティやアンティグアからだと、バスで数時間の移動が必要になるようで、今回のグアテマラ旅行では、ティカル遺跡とアンティグア歴史地区の2つの世界遺産を観てきたいと思います。