リサイタル曲紹介③
3曲目はMartial Solalの"Seul contre tous"です✨
マーシャル・ソラールは1927年にアルジェリアで生まれたジャズピアニスト・作曲家です。
ジャズピアニストがファゴットの為に曲を書いてくれるなんて珍しいですね☺️
このSeul contre tousはファゴット独奏の短い曲ですが、所々にジャズがちりばめられていて吹いていてとっても楽しいんですよ💕
このフランス語の題名、直訳すると"1人対全員"という意味になります。つまり"ファゴット対 聴衆"ということなのですが、たしかにファゴットが1人で喚きちらしているような曲なので納得がいきます(笑)
巻き舌もしくは喉を鳴らしながら吹くフラッターという奏法や、吹きながら違う音を歌う重音の奏法などが出て来て、聴いているほうも面白いのではないかと思います☺️
私は留学中、フランス人の先生に習っていたこともあり、フランスもののロマン派や近現代の曲をたくさん勉強させてもらえました。
先生の家に行くと、おもむろに楽譜棚から大量の"有名じゃない曲"の楽譜を出して来て、リビング中に広げて一緒に選んだりしたなあ。
これとこれと、それからこれも譜読みしてきてね!と大量の課題を与えられて、常にフレッシュな気持ちで曲と向き合っていたと思います😎
ゼメスターごとにあるクラスコンサートでは毎回先生が演奏会のお題を設定していたのですが、"今回は有名じゃない曲しか吹いちゃダメね"と言い渡され(笑)、クラスみんなで誰も知らないような曲を吹きあったりもしました。(中には"今回はヴァイオリンの曲しか吹いちゃダメね"なんていう時もありました😂)
音源のない、全く知らない曲に向き合う時、完全に楽譜に書かれている情報と自分のセンスに頼るしかないのですが、私はそうやって作曲家の意思を紐解いていく作業がとても好きです。
リサイタルでは、私が思う"Seul contre tous(わたし対みなさま)をやりたいと思います😆
写真は、ザールブリュッケンからも程近いフランスの街、ストラスブールです💓
とっても可愛くて大好きな街なので、これからもよく登場すると思います。お楽しみに♪
さて、次回は④Iván ErödのSonata Milaneseをご紹介します!