スライドの背景色は?

スライドの背景は何色が良いかよく尋ねられます。 医療系の発表で、モノクロ画像を利用する場合、背景色は無彩色の黒に近い色をお勧めしています。

理由としては、背景色が黒に近い方が

・奥行きがでる

・プレゼンターとスライドの一体感が得られる

・画像に矢印や文字を示す場合に、基本色で対応が可能

・使える色を絞る事ができ、自然とシンプルな色使いになる

になります。

会場が暗い場合に、背景色が黒、青、白で比べた例です。 黒は背景との一体感がありますが、青は収縮であり全体的に小さいイメージを与えます。

逆に白は膨張色となりますが、白の中に視線が集まり、プレゼンタが視界に入りにくくなります。

背景色が黒の場合、奥行きが得られ、視界の中に、プレゼンタとスライドの両方が入ってきます。

背景色が青色は、以前のブルースライドの名残ですが、収縮色のため、奥に引っ込んだ印象で小さく見えます。 また、彩度が高いと聴講者の目も疲れてきます。

背景色が白の場合は、膨張色です。青よりも大きくみえます。 ただ、上述したように、白の背景に視線が固定され、プレゼンタに注目されにくくなります。 また、背景色青同様に長時間の視聴は、目の負担になります。

背景色が黒の場合には、矢印に白を利用できますが、背景色が白の場合には黒が使えず、赤や黄色になり、スライドの基本色に一色増える事になります。