理科自由研究のすすめ
理科自由研究
7月も10日を過ぎました
いよいよ夏休みが始まります。
夏休みと言えば自由研究?
と言うわけで、
夏休みの理科自由研究を始める前にぜひ読んでいただきたい本があります。
1つは、「理系の子」
もうひとつは,「女子中学生の小さな大発見」です。
「理系の子」
ジュディーダットン著「高校生科学オリンピックの青春」
ISEF「国際学生科学フェアー」そこに参加したこどもたちのドキュメンタリー
なぜ、この本を理科自由研究の前に読むといいのか?
それは、この「ISEF」高校生の科学オリンピックが「理科自由研究」の最終到達点の一つだからです。
ISEFは、全世界の高校生の優秀な科学研究から選ばれた、学生が集まり、そこで研究のプレゼンテーションを行い審査され、世界一の科学研究が決まります、
ところでなぜ、この世界一を決める科学研究コンクールがが「理科の自由研究」と関係が有るのか?
それは、
夏休みの宿題として出された自由研究のうち、科学研究に関しては、ふつう、クラス、学年、学校内で優れた作品が数点、市区町村の科学研究作品展に出品されて、さらにその中でも優秀な作品が,都道府県の科学作品展に出品されます、このときの科学作品展の多くは「日本学生科学賞」の都道府県予選となっています。
その都道府県の科学作品の中から中学、高校それぞれ2~4作品が選ばれ
本選である、日本学生科学賞の中央書類審査に進みます、その審査でさらに21研究が選ばれ12月22日から24日まで日本科学未来館で本審査が行われます。
審査する方々は、東大名誉教授をはじめ名だたる教授陣、各研究のスペシャリストで、
厳しい審査が2日間に渉って、オープンプレゼンテーションの形式で行われます。
そして12月24日にその結果発表が、秋篠宮両殿下の前で行われます。
総理大臣賞、文部科学大臣賞、環境大臣賞などの賞が決定発表されていきます。
いよいよ本題ですが、この大臣賞受賞者の中から個人1名、団体1組が
ISEFの日本代表としての出場権が与えられます。
ISEFの出場権は高校生しかありませんが、
個人枠で日本代表になる研究者(学生)の多くは小中学生のころから研究を継続して続け
日本学生科学賞にチャレンジし続けてきた人がほとんどです。
ということは、夏休みの自由研究を続けて,本格的な研究につなげて、結果として世界的な科学コンクールに出場したことになります。
回りくどい話になりましたが、
夏休みの宿題として始めた理科自由研究が、世界の権威ある科学コンクールにつながっているのです。
理科自由研究の到達点の一つがここにあります。
理科の自由研究をしたことのある人は、日本人のほぼ全員に近いのに、このことを知る人はあまり多くありません。
女子中学生の小さな大発見