薬剤師としてできることはまだまだある。
子どものころ、小児喘息だった私は、よく入退院を繰り返していました。でもその時は、看病をしてくれる家族の支えと、病院の医師や看護師さんの親切な対応のおかげで、入院生活に対して嫌な想いを感じる事はありませんでした。と同時に、そんな医療に関わる方々を見ていて、大きくなったら自分も医療に関わる仕事に就きたいと憧れていました。薬学部在学中に経験した、大学病院と街の小さな薬局での実習で、私が憧れていた医療人として、より地元や地域の人の近い距離で取り組めるのは薬局だと実感したことで、就職を決めました。
入社後6年間は、京都市内で薬剤師としての経験を積み、現在は生まれ故郷である京丹後市と近隣の舞鶴市で合計4店舗の現場責任者として勤務しています。また平行して、「地域の方に身近な存在でお役に立ちたい」という想いから店舗の外に飛び出し活動をしています。
具体的には、数年前より最初は単に音楽が好きということで参加した地元FMラジオでのパーソナリティーとして、健康に関するご相談や質問への解説を行うコーナーを担当させていただいたり、市民参加型のカルチャー講座での講師、医療介護職など他の医療関係者や認知症の介護者のご家族向けの交流会でのアドバイスなど、さまざまな角度から、「地域の人を元気にしたい!」と、自分の持っている知識や経験を一人でも多くの方に知っていただけるよう情報発信に積極的に取り組んでいます。
ただ、私は「地域の薬剤師」であると同時に「ゆう薬局の薬剤師」でもあります。こうした活動は、もしかすると他の企業ではできないかもしれません。私が今こうして店舗内外問わず積極的に活動できるのは、当社の「地域の人々の健康を支える」という企業理念にもあるとおり、薬剤師として、やるべきこと、できることに積極的にチャレンジさせていただく環境、そして企業全体でバックアップしていただける体制があるからこそだと感じています。
私が行っている活動の他にも、薬剤師としてできることはまだまだあると思います。単に調剤室、店舗に来られる患者さまへの対応だけが仕事ではないということを、これから薬剤師を目指す学生さんにも感じていただけたら嬉しいですね。そうした一人ひとりの個性や想いが、これからの薬剤師としてさらなる可能性を広げることにもなりますし、地域や社会をもっと元気にできるやりがいのある仕事だと思います。私自身もいち薬剤師として、そして「船戸」という、いち個人としても、これからも地域や社会を明るく元気にできるよう貢献していきたいと思っています。
丹後大宮ゆう薬局勤務 ブロック長/薬剤師 船戸さん