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ネットが使えない国は選択しない。日本の観光客誘致はまだ早い!

2013.01.11 12:40

日本へ旅行してくる外国人、また普段海外で生活している日本人までもが、

「日本って不便だし、遅れてるなぁ」

と口をそろえて言うことがあります。 


それは「無料の公共Wi-Fi」 


都市部では無線LANが飛んではいますが、携帯会社や通信業者との契約が必要です。 

プリペイドでも1日に500円ほどかかるうえ、設定をいちいち変更しなければなりません。 


ローソンが開始したWi-Fiサービスも結局は事前にアプリをダウンロードしなければいけない上に、海外にはないPonta会員にならなければいけません。 


日本ではスタバが無料Wi-Fiサービスを唯一提供しています。 しかしこちらも事前登録が必要です。 

もちろんその場合、店舗ではネットが使えないため、ネットが使える環境で登録をしてからでは使えません。 

短期滞在者には非常に不便ですね。 


実はこんな状況なのは日本だけ。 


進んでいるようで、非常に遅れてるんです。 


例えば、 

・ニューヨーク 公園などの場所で無料Wi-Fiが飛んでいる上に、ログインも不要。

スタバなどのカフェやレストランでもログイン不要のケースがほとんどで、ネット利用に困ることはありません。 


・ベトナム 都市部ではほぼ100%のカバー率で無料Wi-Fiが飛んでいます。屋台や個人食堂が普及しているので、町全体で飛ぶようにしているのです。 人によっては、ネット利用に関しては日本より便利だと言う人もいます。 


・中国 中国の都市部でも、カフェやレストランではだいたい無料Wi-Fiが使えます。店員にパスワードを聞いて接続しています。みんながノートPCを広げ利用しています。 また香港でも、プリペイドになるのですが、利用方法はプリペイドカードに書いてあるパスワードを打ち込むだけ。


・ヨーロッパ ヨーロッパ諸国では、無料となると数が限られますが、香港と同じくプリペイドやクレジットカードでの利用が非常に簡単に使えます。登録や設定はいりません。 


日本では、“便利”よりも“治安”や“セキュリティー”が優先されていることが原因となっています。 

某ITジャーナリストは

「確率が低くても、鍵なしの無料Wi-Fiが犯罪に利用されるリスクがある以上、社会全体がそれを認めないということ。 極端な話、100万人が普通に利用して、便利に感じているサービスでも、犯罪が起こる可能性が1件でもあれば、それを排除しようというのが日本社会です。 また公共の無料Wi-Fiの整備に関しても、役所や官僚は“万が一の犯罪利用”の責任を取りたがらないので遅々として進まない」

と、言います。    

しかし世界中でスマホが普及し、引き続き急増しているこの時代。 


観光者によってネット環境が整っていることは、今では一つの重要ポイントになっています。 

例えば旅行先を迷っている方がいるとしましょう。 

「日本はネットが繋がらないから」 と、他の国を選択される傾向が実はもう始まっています。 

私は観光客の誘致にはまだ早いと、このブログでも何度も書かせていただいていますが、Wi-Fi設備も整備が必要な要因となりそうですね。 これではネット環境が原因で、誘致効率が下がっているのだから。