Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Tom Cat

二十年ぶり

2017.07.02 16:30

突然、引越しする事になって、次にどの様な物件に住むか分からない状況の中で、少なくとも今より物は置けないのは分かっていたので、とりあえずレストア用のバイクと加工機械類とバイクパーツを処分する為にヤフオクを随分と活用した。
好き勝手にため込んだバイクパーツや工具の物量に自分でもあきれながらも、とどまる事を知らない我が物欲は新たな獲物を欲してしまった。

自転車である。

大人しく出品だけしていれば良いのに、見てしまうとつい色々と欲しくなってしまう。これをこの価格で手に入れられたらいいなぁ…と希望限度額でつい入札。
落札日は引越しの前日。
あっさりと落札してしまった。配送料金がそれなりに掛かるので、出品者は直受け渡しもOKなのに近くの入札者がいなかったのか…まあ私も近くはないな。
グーグルマップで引越し先と出品者の住所で距離を見る。

ん~60キロ弱かあ。


出品者の方に一週間待ってもらい、車体を引取りに行った。
池袋から高崎線で1時間弱、降り立った駅は快適な電車の空調に慣れた体にはキツイ暑さだった。

「あついぞ!熊谷」

分かっとるわい!無駄なツッコミをつぶやきながらお店まで徒歩20分。
いい感じに汗をかいて到着。
店の中に入りこれからの愛車にご対面。まあ思った通りのコンディションって感じ。
各部のチェック、防犯登録を済ませる。
自転車を語らせたら止まらない感じの店主に別れを告げ、とりあえず荒川を目指す。
街中を抜けて荒川の土手沿いを走る。
ポジション。自分のフォームを確かめながら自転車の懐かしい感触を味わいながら快適に進んでゆく…が

あっれ?…うそぉ…パンクだ!

う~むまいったな。何かを踏んだ覚えはない。タイヤをチェック、異物はない。バルブ周り、異常はない。どちらにしろ工具は一切ない。
チューブか?自転車屋さんの出物だからある程度の整備はされているだろうと思っていたが、ゴム製品の劣化は致し方ない。
グーグルマップで自転車屋さんを探す。便利な時代だ。1キロぐらい先にお店を発見。トボトボと自転車を押して行く。

「一カ所は擦れがあるんで、これは劣化ですね。」
「ちょっと特殊なチューブなんでストックが無くて交換できないんで、二カ所のパンク修理で良いですか。」
二カ所共、内側と聞いてリムバンド等の状態を聞いたが大丈夫との事。
まあライダーの過積載も原因なんだろう。
修理を終えて走り出す。予定よりだいぶ遅れているので少し自分に鞭をいれる。

しかし走行開始約30キロ。足より先にケツがイってしまった。

予想はしていたが、インナーパンツなど買う事に忙しさに頭が回っていなかった。ケツを庇うフォームで進行速度が落ちる。
ロクに運動していない生活していて、マトモに自転車に乗るの約二十年ぶりなのにちょっと無謀だったかなぁと少し後悔。
結局予定よりだいぶ遅れて自宅(新居)着。
都議選の投票も出来ずにシャワーを浴びて、腹にテキトーにモノを詰めてベットに倒れこむ。そして変な時間に起きてしまう。
ケツはまだ痛いが、体は心地良い疲労感に包まれている。
ビールを飲んでまた眠りに就く、これからどんな自転車ライフをするか楽しい夢を見れそうだ。