日本の音楽を外国人に伝えるために、私が取り組んだこと
先日、アメリカの大学で日本の音楽についてプレゼンテーションしてきました。
そのきっかけと、プレゼンで気をつけたことをまとめます!
きっかけ
私は今、街の国際交流団体のアンバサダーとして活動しています。
主な活動内容は、アメリカの小・中学生向けに日本文化のワークショップをすることなのですが、今回は少し違った依頼をいただきました。
それは、「大学で日本の歌をパフォーマンスする」という依頼でした。
私は、以前アカペラグループを組んで活動していたので、何曲かなら歌えるかな?と引き受けたところ、後になってから、何と持ち時間60分ということが判明…!
「プロでもない私が60分のステージ?」と焦ったものの、その時には時間短縮もキャンセルもできないという状況。
泣きそうになりつつ、やるしかない!と知恵を絞り出しました。
以下、ステージを組む中で気をつけたことを書いていきます。
①ストーリーと結びつけて曲を紹介する
60分という長いステージを楽しんでもらうには、一貫したテーマが必要だと考えました。
日本文化も紹介したかったので、「日本の四季」をテーマに構成を組み立てることにしました。
例えば、お花見について説明した後に桜に関する曲を、七夕について説明した後に星に関する曲を歌う、という流れです。
②観客の方が参加できる場をつくる
歌の練習ももちろん頑張りましたが、プロでもない私の歌声をずっと聞いているのは飽きるだろうな…と考え、観客の方が参加できる場をつくりました。
具体的には、日本の四季に関するクイズに回答してもらったり、歌の一部を丁寧に紹介し、一緒に歌ってもらえるようにしたりしました。
③曲調に変化をつける
主に沖縄の音階を使って作られたTHE BOOMさんの「島唄」や、代表的な演歌・石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」、アップテンポな星野源さんの「恋」をセットリストに入れて、アクセントになるようにしました。
「恋」は、恋ダンスも紹介したところ思った以上に反応がよかったです♩
アメリカの大学生の前、一人で恋ダンスを踊る30歳主婦…我にかえると何をやってるのか?という感じですが、年齢はただの数字だということをアメリカに来て教えてもらったので、思い切って歌い踊りました!
④歌詞は英訳して紹介する
いくら日本の文化と結びつけて曲を紹介したとしても、歌詞の意味がわからないと、曲を聴いている間退屈かな?と思ったので、スライドで英訳した歌詞を映すようにしました。
⑤MCでは、その場所の話題も取り入れる
観客の方が住んでいる場所と、日本のことを比較しながら話すことで、興味を持って聞いてもらうことができます。
例えば、「北日本の冬の厳しさは、ここアイオワの冬にも負けないほどです」「沖縄の広大なサトウキビ畑は、アイオワのトウモロコシ畑によく似ています」など。
まとめ
上記5点に気をつけて構成を組み、必死に練習したところ、途中退席する学生も出ず、ステージを楽しんでもらうことができました。
何かヒントになるものがあれば嬉しいです。
みなさんも、自分の好きなこと・得意なことがあれば、滞在先でシェアしてみて下さいね!