最近の日本の雰囲気、本当にこのままでいいの?
なかなか解決しない最近の悩み事がある。
どうも最近、日本の雰囲気がおかしいと思うのは私だけであろうか。
森友学園、加計学園問題を巡る一連の動き、テロ対策は国民を縛るものだ言い張る勢力の存在、中国による尖閣侵略を無視する国内メディア、世論調査で政権を揺るがそうとする反体制派の動き。
おかしなことである。
日々のニュースを見ているとたくさんの疑問符が次々に浮かんでくる。日本の地上波のニュース番組は見る価値もないが、影響力は無視できないのでチェックするようにしているが、とても私達の教養を深める性質のものではない。
北朝鮮の核問題や中国による尖閣諸島への領海侵犯よりも、森友学園やテロ準備罪の違法性に時間を割く意味が理解できない。しかし大手マスコミ、特に左派メディアや野党、そしていわゆる市民活動家は、(実態が定かではなく、ある特定の政治姿勢を持つ者がほとんであることから、”いわゆる”と言わせてもらう)安倍政権が憎いだけの集まりだと解釈して良いだろう。
彼らには右派が主張する政策や安倍首相の発言は全て気に入らないようだ。政策論議で競い合う気はなく、大多数はただ単に安倍首相が嫌いなだけなのだ。デモに参加する者の中には特定の左派政党とつながっている者もいると思われるが、大多数は無党派層であり、政治に関心を持ったのはごく最近の者であるのではないだろうか。
彼らは「左派」や「反体制派」などと言われることを不快に感じるらしい。だが、海外の情勢について彼らが論じるとき、またはメディアが報じるときは「左派」「極左」「反体制派」などと平気で報じることがある。では日本ではどうなのか?どの政党や人物が左派であり右派なのか?その曖昧な認識を改めることもなく、「私は極左ではない」と言っても説得力はないのである。
テロ等準備罪が新設され、日本各地では安倍政権に対する抗議デモが開かれたようだ。その主張は「安倍やめろ」の一点張り。共謀罪に反対するのは良いが、その反対理由を明確に答えることが彼らにはできるだろうか?また、テロ対策は他にどのような手段があるのか賛成派に対抗できる議論ができるのだろうか?
(7月9日、大阪難波で筆者が撮影。小雨のなか「安倍やめろ!」とリズムに乗って街頭で抗議するデモ参加者)
この行動を俯瞰してみれば、ただ「安倍やめろ」と主張する姿は、例えば海外メディアがこの姿をありのままに報じれば、「左派の集団が抗議デモで安倍やめろ、と主張」と報じるだろう。安倍政権が右派なのは周知の事実であるため、それに抗議するのは左派であることは一目瞭然である。自民党支持者にも反安倍は存在するが、その姿はここにはなかっただろう。
ただ反対する勢力の存在価値とは?
安倍政権は保守政権である。しかし、保守だとかリベラルだということよりも、積極的に国際情勢に介入することや、日本の安全保障環境を整えることは政治家として、さらに国民の命を預かる政権与党の仕事としては評価されて然るべきだ。冷静に比較してみても、民主党時代の政治と、今の安倍政権はどちらがいいだろうか?
集団的自衛権は憲法違反だとか、テロ準備罪で国民生活は脅かされるとか、そのように主張する人たちは、ただ単に国際情勢に疎い、としか言いようがない。日本が今後も主権国家として生きていくために、国防体制を充実することの何がいけないのだろうか。
日本は70年以上、戦争を行っていないが、逆に言えば70年前に戦争を行っていたのだ。太平洋戦争を侵略戦争という者は今でも多いが、それは間違いである。東南アジア諸国を欧米による植民地政策から解放することができたのだ。第二次世界大戦後の東南アジア諸国の独立、繁栄は間違いなく日本の功績でもある。
韓国などは特に日本が基礎的なインフラ整備をしたからこそ、今の韓国が存在する。日本側からすれば韓国は残念ながら完全にその恩を仇で返す国家に成り下がってしまったが、これが歴史の事実である。そして地球上のこの世界は戦争が大きな歴史の転換点になってきた。戦争は一生なくならない。それが現実なのである。
日本がずっと平和であるとは限らない。逆に平和とは何なのか?自称平和主義者にこの質問を投げかけたらまともに答えられる人は何人いるのだろう。戦争だけでなく国内の治安も同じことで、殺人事件が起こるたびに「この国は本当に平和なのか?」と思うのと同じことである。
「今から数時間以内に日本に攻撃を仕掛ける」と中国や北朝鮮が宣言するだろうか?中国や北朝鮮に限らず、戦争をするときにそのような宣戦布告を行う時代はもうとっくに終わっている。現代はテロ戦争や、特殊部隊による急襲が主流である。事が起こってから「憲法違反だ!」など言っている暇は無い。
そして日本国内に犠牲者が出たら「政府が悪い!」と主張し始める。その対策の邪魔をしているのは彼らなのに。彼らには自分の命を自分で守るという概念がないのだろうか。
私達の命は誰が守るのだろうか?
テロを防ぐにはどのような手段が必要なのか?
ミサイルから身を守ってくれるのは憲法なのか?
核爆弾から身を守ってくれるのは正義なのか?
現状を正しく見れば、おのずと答えが出るはずなのになぜか議論は的外れなところへ飛んでいっていまう。明らかに他国の諜報員や国内の協力者が操作しているのだが、メディアがそれを取り上げるはずもない。すでに取り込まれているのだから。
日本人らしさ。それはもうこの世の中では消え去ってしまったのだろう。まだ30歳の私でもよくわからない。でも日本と言う祖国を愛し、日本人で良かったと素直に思える。日本人として日本の歴史に誇りを持てる。先祖や先人に感謝している。日本がよくなってほしい、日本が今後も国家としての日本であるために、将来を生きる子供たちのために、日本人としてのプライドを持って生きている。
それが愛国心というなら、間違いなく愛国心だ。
しかし、今の日本の雰囲気は「愛国心」という言葉を使うだけで「右翼」だと言われる。
それは絶対に違う。ほとんどの誰もが「日本人で良かった」と思っているはずである。それはもはや愛国心である。政治や社会問題に興味がなくても「日本人で良かった」と思うことができればそれは愛国者である。
どこかで「日本死ね」というブログを書いて話題になったが、そのように考える人は日本から出て行けばいい。日本は死なない。死ねと思うなら、日本から出て行けばいい。そのような考えを持つ者がいるから、日本社会はおかしくなるのだ。
日本の今の現状は「サムライブルー」や「侍JAPAN」など、野球やサッカーのときだけ、日本人としての誇りや日本人のプライドをやけに誇張する。日本人として誇りがあるなら、毎日のように尖閣を侵犯する中国や、拉致被害者を返さない北朝鮮に怒りをぶつけてみてはどうだろうか。
JAPAN IN THE WORLD 編集長
Mitsuteru.O