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kojinkai

理由なく覚えない@小5地理

2017.07.12 14:24

ー「グラフをごらんください。

小麦は1位が北海道で、3位が佐賀です。

大豆も1位が北海道で、3位が佐賀です。

さて、何か疑問に思うことは?」


「・・・?」


ー「先日テストした気候の話を覚えていますか?

さらに、テキストには、小麦や大豆は涼しいところで

よく育つと書いてあります。ならば、北海道は分かります。

しかし、なぜ北海道の横に佐賀の名前があるのでしょうか?

北海道と佐賀は随分気候的に異なるようですが。」


「分かった!コメの裏作だ!」


ー「ビンゴ。ただグラフを見て順位を覚えるだけなら

それはつまらないことなのです。そういう地理をやっても

ちっとも面白くないですから、気候や地形という要因は

とても重要なのです。佐賀は、裏作に主に小麦と大豆を

主に選択しているということなのです。

では、同じコメを得意とする北陸や東北では

なぜ小麦や大豆が栽培されないのでしょうか?」


「それは簡単!日本海側の気候は冬の降水量が多いから、

冬の間に耕作を行うことができず、

水田単作地帯になっているからです!」


ー「ほう、いい説明ですね。

逆に、太平洋側の宮城では冬に大豆をよく

作っているという点にも注目すると、

気候との関係がよく掴めますね。

歴史的な理由もあるかもしれません。

そんな目でいろんなグラフを見られるといいですね。

全てのグラフには理由があると思って見ると、

地理はきっと楽しくなりますよ。」


「他のグラフはまだだけど、

このグラフはすごくよく分かりました。

理由が分かるとすごく楽しいです!」


と、こんな感じで、うちの地理の授業は

全生徒にとって人気の教科であります。

全教科の中で最も難しい教材を使って

地理を行っているので、それなりに生徒たちにも

学習時間を割いてもらっていますが、今年は

本当に大正解だったと思います。