世界No.1の美術館、シカゴ美術館って?①
みなさんは、世界No.1の美術館というと、どの美術館を思い浮かべますか?
パリのルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館…などが思い浮かぶかもしれませんが、ここアメリカ中西部にも、とっても素敵な美術館があるんです。
それは、シカゴ美術館!
シカゴ美術館は、トリップアドバイザーの世界の博物館・美術館ランキングで、堂々の1位をとった美術館なんです(2016年はメトロポリタン美術館に続いて2位)。
先日、丸一日シカゴ美術館での時間を楽しんできたので、その魅力をお伝えしたいと思います!
門外不出!ここでしか見られない名作
ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、19世紀後半の、パリ・セーヌ川の中州に浮かぶ島の午後の風景が描かれた一枚です。
明るい午後の風景と、妙に静かな雰囲気のギャップが印象的です。
印象派の作品は、当時のフランスではスタンダードとして受け入れられておらず、この一枚はスーラの死後、安価で販売されました。
最終的にシカゴのコレクターに渡った後、この絵の価値に気付いたフランスが買い戻そうとしたのですが、拒否したまま今に至るとのこと。
寄贈者の意向があり、ここでしか見られない一枚となりました。
近くによってディテールを楽しんだり、遠くから立体感を楽しんだりと、ずっと見ていても飽きない不思議な魅力のある作品だと感じました。
ちなみに、ミュージアムショップでも大きくフィーチャーされていました。まさにこの美術館の顔とも言える作品です。
アートで感じるアメリカの光と影
シカゴ出身のアーチボルト・ジョン・モトリー・ジュニアの「ナイトライフ」は、キャバレーでの活気が生き生きと伝わってくる作品。
それに対して、エドワード・ホッパーの「ナイトホークス」は、うつむいた人々、がらんとした夜の街から、どこか寂しさが伝わってくる作品です。
ホッパーは、当初フランスの印象派から影響を受けていましたが、都会のシーンを切り取り、街の光と影のコントラストを描くことで、独自路線を打ち出したのだとか。
このシーンの背景にどんな物語があるのか、想像しながら見るのも楽しい一枚です。
印象派好きは必見!フランス国外最大のモネのコレクション
日本でも人気の高い印象派のコレクションも、とても充実しています。
中でも、モネの作品数はフランス国外最大とのこと。
こちらはモネの作品のみの部屋。まるで夢のような空間でした。
おなじみ「睡蓮」に加え、霧のロンドンや、水の都ベネチア、フランスの小さな村を描いた作品も。
特に印象的だったのは、「積みわら」のコレクション。
収穫後の畑に積まれた干し草という、シンプルなモチーフなのですが、季節や時間帯によって異なる表情が美しく描かれています。
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長くなりましたので、続きは次回。
次回は、アメリカ人に人気の絵画や、美術館内のレストランをご紹介します!